2026年版・3-7

3-7 心臓・血液・循環器用薬(強心・高コレステロール・貧血・痔)の一問一答

登録販売者試験「第3章:主な医薬品とその作用」から、3-7 心臓・血液・循環器用薬(強心・高コレステロール・貧血・痔)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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アプリ形式で解く(全470問) 第3章:主な医薬品とその作用の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-7

強心薬に配合される生薬成分「センソ(蟾酥)」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①有効域と中毒域が接近しており、過量摂取による副作用に十分注意が必要である。
  • ②大量に摂取しても副作用の心配はなく、安全性が高いとされているものである。
  • ③口に含んでよく噛み砕くようにすると、吸収が早まり効果的であるとされている。
  • ④心臓の働きを強く抑えて、動悸を鎮める作用があるとされているものである。
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正解 ①有効域と中毒域が接近しており、過量摂取による副作用に十分注意が必要である。
解説
センソはヒキガエル科のシナヒキガエル等の耳腺から分泌される生薬で、微量で強い強心作用を示す一方、有効域(効果が出る量)と中毒域(中毒症状が出る量)が接近しているため、過量摂取による副作用に十分注意が必要です。舌などに麻痺感を生じることがあるため、口の中で噛み砕かずに服用することとされ、一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう定められています。

他の選択肢の誤り:
・「大量摂取しても副作用の心配はない」:有効域と中毒域が接近しているため、大量に摂取すると中毒症状を起こす危険があります。
・「噛み砕くと吸収が早まり効果的」:口中で噛み砕くと舌等に麻痺感を生じることがあるため、噛み砕かずに服用することとされています。
・「心臓の働きを抑えて動悸を鎮める」:センソは心筋の収縮力を高める強心作用を持つ成分であり、心臓の働きを抑える成分ではありません。
問23-7

高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述として、正しい組み合わせはどれか。

  • ①大豆油不けん化物 ―― 肝臓でのコレステロール合成を強力に促進する
  • ②ビタミンE ――――― 過酸化脂質の生成を抑え、血行を促進する
  • ③パンテチン ―――― 肝臓でのコレステロール代謝を妨げる
  • ④リボフラビン(ビタミンB2) ― コレステロールの生合成を促進する
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正解 ②ビタミンE ――――― 過酸化脂質の生成を抑え、血行を促進する
解説
ビタミンEには、脂質が酸化されてできる過酸化脂質の生成を抑える抗酸化作用があり、血行を促進する働きも期待され、高コレステロール改善薬に配合されます。

他の選択肢の誤り:
・「大豆油不けん化物 ―― コレステロール合成を促進」:大豆油不けん化物(ソイステロール)は、腸管からのコレステロールの吸収を抑え、排泄を促す成分であり、コレステロールの合成を促進するものではありません。
・「パンテチン ―― 代謝を妨げる」:パンテチンは肝臓でのコレステロール代謝を促進し、LDL(悪玉)を減らしHDL(善玉)を増やす働きがあるとされる成分であり、代謝を妨げるものではありません。
・「リボフラビン(ビタミンB2) ―― 生合成を促進」:リボフラビンはコレステロールの生合成を抑制し、排泄を促す働きがあるとされる成分であり、生合成を促進するものではありません。
問33-7

貧血用薬(鉄製剤)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①鉄分の吸収を高めるため、緑茶やコーヒーと一緒に服用するのが良いとされる。
  • ②服用により便が黒くなることがあるが、これは鉄分の影響であり通常は心配ない。
  • ③鉄分は一度に大量に摂取すればするほど、より吸収率が高まるとされている。
  • ④服用後30分は横にならず、なるべく激しい運動をした方が吸収が良いとされる。
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正解 ②服用により便が黒くなることがあるが、これは鉄分の影響であり通常は心配ない。
解説
鉄製剤を服用すると、鉄分の影響によって便が黒っぽくなることがありますが、これは自然な現象であり、通常は心配する必要はありません。

他の選択肢の誤り:
・「緑茶やコーヒーと一緒に服用すると吸収が高まる」:緑茶やコーヒーに含まれるタンニンは鉄分と結合して吸収を妨げる性質があるため、服用の前後30分程度は摂取を避けることが望ましいとされています。
・「大量摂取するほど吸収率が高まる」:鉄分の吸収には限界があり、大量に摂取したからといって吸収率が比例して高まるわけではなく、かえって胃腸障害等のリスクが高まります。
・「服用後30分は激しい運動をした方が吸収が良い」:このような効果は確認されておらず、通常の生活を送って問題ありません。
問43-7

痔疾用薬に配合される成分とその働きの組み合わせとして、正しいものはどれか。

  • ①ヒドロコルチゾン酢酸エステル ―― 局所麻酔作用により痛みを抑える
  • ②リドカイン ―――――――――― 炎症を抑えて、腫れや痒みを鎮める
  • ③テトラヒドロゾリン塩酸塩 ――― 血管を収縮させて、出血を抑える
  • ④アラントイン ――――――――― 血管を拡張して、血行を良くする
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正解 ③テトラヒドロゾリン塩酸塩 ――― 血管を収縮させて、出血を抑える
解説
テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、血管を収縮させることで痔による出血を抑える働きがあります。

他の選択肢の誤り:
・「ヒドロコルチゾン酢酸エステル ―― 局所麻酔作用」:ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性の抗炎症成分であり、局所麻酔作用を持つ成分ではありません。
・「リドカイン ―― 炎症を抑えて腫れや痒みを鎮める」:リドカインは局所麻酔成分であり、炎症を抑える抗炎症成分ではありません(ヒドロコルチゾンとリドカインの働きが入れ替わっています)。
・「アラントイン ―― 血管を拡張して血行を良くする」:アラントインは傷ついた組織の修復を促す成分であり、血管を拡張する成分ではありません。
問53-7

外用痔疾用薬(坐剤・軟膏)の使用上の注意として、正しいものはどれか。

  • ①ステロイドを含む製剤は、長期間継続して使用しても副作用の心配はないとされる。
  • ②坐剤は、挿入後すぐに排便しても、効果が十分に持続するとされている。
  • ③注入軟膏は、内痔核(肛門内部)と外痔核(肛門外部)の両方に使用できる。
  • ④痔の症状がひどい場合は、患部を温めず、冷やした方が良いとされている。
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正解 ③注入軟膏は、内痔核(肛門内部)と外痔核(肛門外部)の両方に使用できる。
解説
注入軟膏は、肛門の内部と外部のどちらの患部にも塗布・注入して使用できる剤形です。

他の選択肢の誤り:
・「ステロイド製剤を長期継続使用しても副作用の心配はない」:ステロイド成分を長期間連用すると、皮膚が薄くなったり感染症にかかりやすくなったりする副作用のリスクがあるため、漫然と使い続けるべきではありません。
・「坐剤は挿入後すぐ排便しても効果が持続」:坐剤を挿入した直後に排便してしまうと、薬剤も一緒に排出されてしまい、十分な効果が得られません。
・「患部を冷やした方が良い」:出血している場合を除き、一般的には患部を温めて血行を良くすることが痔の症状緩和に推奨されています。
問63-7

強心薬(気つけ薬)の適応症状として、適切なものはどれか。

  • ①慢性的な心不全による、重度のむくみ。
  • ②軽い動悸や息切れがある時の、気つけ。
  • ③急性心筋梗塞による、激しい胸痛。
  • ④高血圧による激しい頭痛やめまい。
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正解 ②軽い動悸や息切れがある時の、気つけ。
解説
一般用医薬品の強心薬は、心臓の働きが軽く低下した時にみられる動悸や息切れの改善や、意識がぼんやりした時の気つけ(意識の回復を促すこと)を目的として用いられます。

他の選択肢の誤り:
・「慢性的な心不全による重度のむくみ」:これは医師による専門的な治療が必要な重篤な症状であり、一般用医薬品の強心薬で対応できるものではありません。
・「急性心筋梗塞による激しい胸痛」:これは生命に関わる緊急事態であり、直ちに医療機関を受診すべき症状であって、一般用医薬品の対象ではありません。
・「高血圧による頭痛やめまい」:これは高血圧そのものの治療が必要な症状であり、強心薬の適応症状ではありません。
問73-7

動脈硬化のリスク因子である「リポタンパク質」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①LDL(低密度リポタンパク質)は、肝臓から末梢へコレステロールを運ぶ「悪玉」である。
  • ②HDL(高密度リポタンパク質)は、末梢から肝臓へコレステロールを回収する「悪玉」である。
  • ③コレステロールは細胞膜の構成成分となるため、高ければ高いほど健康に良いとされる。
  • ④中性脂肪(トリグリセリド)の値は、動脈硬化の進行とは全く無関係であるとされている。
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正解 ①LDL(低密度リポタンパク質)は、肝臓から末梢へコレステロールを運ぶ「悪玉」である。
解説
LDLは肝臓で作られたコレステロールを全身の組織(末梢)へ運ぶ働きをしますが、多くなりすぎると血管壁にコレステロールが蓄積し、動脈硬化を進行させるため「悪玉」と呼ばれます。

他の選択肢の誤り:
・「HDLは末梢から肝臓へ回収する悪玉」:HDLは末梢の余分なコレステロールを肝臓へ回収する働きをしており、動脈硬化を防ぐ方向に働くため「善玉」と呼ばれます。
・「コレステロールは高ければ高いほど良い」:コレステロールは細胞膜等の材料として体に必要な成分ですが、過剰になると動脈硬化等のリスクを高めるため、高ければ高いほど良いわけではありません。
・「中性脂肪の値は動脈硬化と無関係」:中性脂肪(トリグリセリド)の値が高いことも、動脈硬化を進行させるリスク因子の一つとされています。
問83-7

貧血用薬に含まれる「コバルト」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①ヘモグロビンを構成する成分として必須なミネラルであるとされる。
  • ②ビタミンB12の構成成分であり、赤血球の産生に不可欠である。
  • ③鉄分の吸収を阻害するため、貧血用薬には配合してはならない。
  • ④骨髄の機能を強く抑制する働きがあるとされているものである。
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正解 ②ビタミンB12の構成成分であり、赤血球の産生に不可欠である。
解説
コバルトはビタミンB12を構成する成分の一つで、赤血球の産生に重要な役割を果たすことから、硫酸コバルトなどの形で貧血用薬に配合されることがあります。

他の選択肢の誤り:
・「ヘモグロビンの構成成分」:ヘモグロビンの主要な構成成分は鉄であり、コバルトではありません。
・「鉄分の吸収を阻害するため配合してはならない」:コバルトが鉄分の吸収を阻害するという事実はなく、実際に貧血用薬に配合される成分の一つです。
・「骨髄機能を抑制する」:コバルトはビタミンB12を介して赤血球の産生を助ける役割を持つ成分であり、骨髄機能を抑制するものではありません。
問93-7

生薬成分「ロクジョウ(鹿茸)」の基原(原料)はどれか。

  • ①シカ科のジャコウジカの雄の腺分泌物を乾燥させたものである。
  • ②ウシ科のウシの胆嚢の中に生じた結石を乾燥させたものである。
  • ③シカ科のマンシュウアカジカ等の雄の、まだ角化していない幼角(袋角)
  • ④ヒキガエル科のシナヒキガエルの耳腺からの分泌物を集めたものである。
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正解 ③シカ科のマンシュウアカジカ等の雄の、まだ角化していない幼角(袋角)
解説
ロクジョウは、マンシュウアカジカ等シカ科動物の雄の、まだ骨質化していない若い角(袋角)を基原とする生薬で、強心作用や滋養強壮作用があるとされています。

他の選択肢の誤り:
・「ジャコウジカの雄の腺分泌物」:これはジャコウ(麝香)の基原の説明であり、ロクジョウの基原ではありません。
・「ウシの胆嚢中の結石」:これはゴオウ(牛黄)の基原の説明であり、ロクジョウの基原ではありません。
・「シナヒキガエルの耳腺分泌物」:これはセンソ(蟾酥)の基原の説明であり、ロクジョウの基原ではありません。
問103-7

循環器用薬における生活習慣の改善について、誤っている記述はどれか。

  • ①高コレステロール血症の改善には、食事療法と運動療法が基本である。
  • ②喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を進行させるため、禁煙が望ましい。
  • ③貧血の改善には、鉄分だけでなくタンパク質やビタミン類もバランスよく摂取する。
  • ④痔の予防には、排便時間を長く取り、強くいきんで出し切ることが重要である。
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正解 ④痔の予防には、排便時間を長く取り、強くいきんで出し切ることが重要である。
解説
排便時間を長く取ったり、強くいきんだりすると、肛門周辺の血流がうっ滞して痔を悪化させる原因になります。便意を感じたら我慢せず速やかに排便を済ませることが、痔の予防にとって大切です。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「高コレステロール血症は食事療法と運動療法が基本」:食生活の見直しと適度な運動は、高コレステロール血症の改善における基本的な対策です。
・「喫煙は血管を収縮させ動脈硬化を進行させる」:喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化の進行を早める要因となるため、禁煙が望ましいとされています。
・「貧血改善には鉄分以外の栄養素もバランスよく摂取」:赤血球の産生には鉄分だけでなく、タンパク質やビタミンB12、葉酸等の栄養素も必要であり、バランスの良い食事が重要です。

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