2026年版・3-6

3-6 胃腸薬2(腸の薬・駆虫薬)の一問一答

登録販売者試験「第3章:主な医薬品とその作用」から、3-6 胃腸薬2(腸の薬・駆虫薬)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-6

整腸薬の配合成分とその目的として、正しい組み合わせはどれか。

  • ①ビフィズス菌 ―――― 腸内環境を整える(プロバイオティクス)
  • ②センナ ―――――― 腸の善玉菌を大きく増やす働きがあるとされる
  • ③ロペラミド ―――― 腸内の有害物質をすべて吸着して排出する
  • ④ベルベリン ―――― 便の水分を増やして柔らかくするとされる
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正解 ①ビフィズス菌 ―――― 腸内環境を整える(プロバイオティクス)
解説
ビフィズス菌等の生菌成分は、腸内フローラのバランスを整えるプロバイオティクスとして整腸薬に配合されます。

他の選択肢の誤り:
・「センナ ―― 腸の善玉菌を増やす」:センナは大腸を直接刺激して排便を促す刺激性瀉下成分(下剤)であり、善玉菌を増やす整腸成分ではありません。
・「ロペラミド ―― 有害物質を吸着する」:ロペラミドは腸の運動を直接抑制する止瀉成分(下痢止め)であり、有害物質を吸着する成分ではありません。
・「ベルベリン ―― 便の水分を増やし柔らかくする」:ベルベリンは殺菌作用のある止瀉成分であり、便を柔らかくする瀉下成分ではありません。
問23-6

止瀉薬(下痢止め)の配合成分「ロペラミド塩酸塩」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①腸の運動を直接抑制し、水分吸収を促すことで強い止瀉作用を示す。
  • ②感染性の胃腸炎による下痢の場合に、第一選択薬として推奨されるとされる。
  • ③腸内の細菌を強力に殺菌する作用があるとされているものである。
  • ④15歳未満の小児でも、安全に使用できるとされているものである。
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正解 ①腸の運動を直接抑制し、水分吸収を促すことで強い止瀉作用を示す。
解説
ロペラミド塩酸塩は、腸の運動を直接抑制するとともに、腸管からの水分の吸収を促すことで、強い止瀉作用を示す成分です。

他の選択肢の誤り:
・「感染性胃腸炎の第一選択薬」:食あたりや水あたりによる感染性の下痢でロペラミドを使用すると、原因となる病原体の排出が妨げられ、かえって症状が悪化する恐れがあるため、第一選択薬として推奨されるものではありません。
・「腸内の細菌を殺菌する」:ロペラミドに殺菌作用はなく、腸の運動を抑制することで止瀉効果を示す成分です。
・「15歳未満の小児でも安全に使用できる」:中枢抑制作用による副作用のリスクがあるため、15歳未満の小児への使用は禁止されています。
問33-6

止瀉薬に配合される「収斂(しゅうれん)成分」の働きはどれか。

  • ①腸内にある有害な物質をすべて吸着して排出するとされているものである。
  • ②腸粘膜のタンパク質と結合して保護膜を作り、炎症を鎮め、粘液分泌を抑える。
  • ③腸内にいる様々な細菌のバランスを整える働きがあるとされているものである。
  • ④腸を強く刺激して、排便を無理やり促す働きがあるとされているものである。
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正解 ②腸粘膜のタンパク質と結合して保護膜を作り、炎症を鎮め、粘液分泌を抑える。
解説
次硝酸ビスマスやタンニン酸アルブミンなどの収斂成分は、腸粘膜の表面にあるタンパク質と結合して保護膜を作ることで炎症を鎮め、過剰な粘液の分泌を抑える働きをします。

他の選択肢の誤り:
・「有害物質を吸着して排出する」:これは薬用炭など吸着成分の働きであり、収斂成分の働きではありません。
・「腸内細菌のバランスを整える」:これはビフィズス菌等の整腸成分の働きであり、収斂成分の働きではありません。
・「腸を刺激して排便を促す」:これは刺激性瀉下成分(下剤)の働きであり、下痢を鎮める収斂成分とは正反対の作用です。
問43-6

瀉下薬(便秘薬)の「刺激性瀉下成分」に該当するものはどれか。

  • ①酸化マグネシウム
  • ②カルメロースナトリウム
  • ③センナ(センノシド)
  • ④ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)
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正解 ③センナ(センノシド)
解説
センナに含まれるセンノシドは、大腸を直接刺激して蠕動運動を促す刺激性瀉下成分です。ビサコジル、ダイオウ、ヒマシ油なども同じ刺激性瀉下成分に分類されます。連用すると耐性ができて効きにくくなることがあるため、長期の使用は避けるべきとされています。

他の選択肢の誤り:
・「酸化マグネシウム」:腸管内で水分を集めて便を柔らかくする無機塩類(浸透圧性瀉下成分)であり、刺激性瀉下成分ではありません。
・「カルメロースナトリウム」:腸管内で水分を吸収して膨らみ、便のかさを増す膨潤性瀉下成分であり、刺激性瀉下成分ではありません。
・「ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)」:便の表面張力を低下させて水分を浸透しやすくする界面活性剤系の成分であり、刺激性瀉下成分ではありません。
問53-6

無機塩類(酸化マグネシウム等)を主成分とする便秘薬の作用機序はどれか。

  • ①腸管内で水分を集めて便を柔らかくし、かさを増すことで排便を促す。
  • ②腸壁を直接強く刺激して、無理やり強制的に動かすとされている。
  • ③腸内にいる様々な善玉菌を増やして、自然な排便を促すとされている。
  • ④便の表面張力を低下させて、水分を浸透しやすくするとされる。
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正解 ①腸管内で水分を集めて便を柔らかくし、かさを増すことで排便を促す。
解説
酸化マグネシウム等の無機塩類は、浸透圧の作用によって腸管内に水分を引き込み、便を柔らかくしてかさを増すことで排便を促します。刺激性成分に比べてお腹が痛くなりにくく、癖になりにくいとされますが、腎機能障害のある人は体内にマグネシウムが蓄積し高マグネシウム血症を起こすリスクがあるため注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「腸壁を直接刺激して強制的に動かす」:これは刺激性瀉下成分(センナ等)の作用機序であり、無機塩類の作用機序ではありません。
・「善玉菌を増やして自然な排便を促す」:これはビフィズス菌等の整腸成分の作用であり、無機塩類の作用機序ではありません。
・「表面張力を低下させ水分を浸透しやすくする」:これは界面活性剤系の瀉下成分(DSS等)の作用機序であり、無機塩類の作用機序ではありません。
問63-6

浣腸薬(グリセリン等)の使用上の注意として、正しいものはどれか。

  • ①注入後、すぐに排便することで最大の効果が得られるとされる。
  • ②注入後、便意が強まるまでしばらく我慢してから排便する。
  • ③常用しても直腸の感受性が低下することはないとされる。
  • ④流早産のリスクがあるため、妊婦は使用してはいけないとされる。
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正解 ②注入後、便意が強まるまでしばらく我慢してから排便する。
解説
浣腸薬を注入した直後にすぐ排便してしまうと、薬液だけが排出されて十分な効果が得られないため、便意が強まるまで少し我慢してから排便するのが基本的な使用法です。

他の選択肢の誤り:
・「注入後すぐに排便すると最大の効果」:注入後すぐに排便すると薬液のみが排出されてしまい、十分な効果が得られません。
・「常用しても直腸の感受性は低下しない」:浣腸薬を連用すると直腸がその刺激に慣れてしまい、感受性が低下して効果が弱くなることがあります。
・「妊婦は使用してはいけない」:グリセリン浣腸は、急激な排便刺激によって流早産を誘発するおそれがあるとされているため、妊婦又は妊娠していると思われる人は「使用してはいけない」とまでは言い切れないものの、使用前に医師や薬剤師に相談することとされています。
問73-6

駆虫薬に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①一般用医薬品の駆虫薬は、回虫や蟯虫(ぎょうちゅう)を対象としている。
  • ②虫下しを飲めば、卵の状態の寄生虫も完全に駆除できるとされている。
  • ③サントニンは、体内にいる寄生虫を殺虫して排出させるとされている。
  • ④腹痛がある時にこれを飲むと、痛みがよく和らいで効果的であるとされている。
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正解 ①一般用医薬品の駆虫薬は、回虫や蟯虫(ぎょうちゅう)を対象としている。
解説
一般用医薬品として販売されている駆虫薬は、回虫と蟯虫を対象としたものに限られています。

他の選択肢の誤り:
・「卵の状態の寄生虫も完全に駆除できる」:駆虫薬は腸管内に生息する虫体(成虫)にのみ作用するものであり、虫卵に対する効果はありません。
・「サントニンは寄生虫を殺虫して排出させる」:サントニンは寄生虫を殺すのではなく、虫体を麻痺させることで腸管の外へ排出させる成分です。
・「腹痛がある時に飲むと効果的」:腹痛がある時に駆虫薬を使用すると、痙攣等の副作用が起こりやすくなる恐れがあるため、使用を避けるべきとされています。
問83-6

瀉下薬の使用と受診勧奨について、適切な記述はどれか。

  • ①激しい腹痛や嘔吐を伴う便秘は、腸閉塞の可能性もあるため下剤を飲まず受診する。
  • ②便秘が続く場合は、複数の下剤を併用して強力に排便を促すべきであるとされる。
  • ③乳幼児の便秘には、まず浣腸薬を使用することが強く推奨されるとされている。
  • ④便秘薬はダイエットの目的で使用したとしても安全であるとされているものである。
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正解 ①激しい腹痛や嘔吐を伴う便秘は、腸閉塞の可能性もあるため下剤を飲まず受診する。
解説
激しい腹痛や嘔吐を伴う便秘は、腸閉塞など急を要する重篤な疾患(急性腹症)の可能性があり、こうした状態で下剤を使用すると、かえって腸の破裂などの危険な事態を招くことがあるため、自己判断で下剤を使用せず速やかに医療機関を受診する必要があります。

他の選択肢の誤り:
・「複数の下剤を併用して強力に排便を促す」:複数の下剤を併用すると、作用が過剰になり副作用のリスクが高まるため、推奨されません。
・「乳幼児の便秘にまず浣腸薬を使用」:乳幼児の便秘は、安易に浣腸薬を使用するのではなく、医療機関への相談が優先される場合が多くあります。
・「便秘薬はダイエット目的で使用しても安全」:便秘薬をダイエット目的で使用すると、脱水症状や電解質異常など、健康被害を招く恐れがあり不適切です。
問93-6

殺菌作用のある止瀉成分「ベルベリン」を含む生薬はどれか。

  • ①オウバク(黄柏)
  • ②ゲンノショウコ
  • ③センナ
  • ④シャクヤク
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正解 ①オウバク(黄柏)
解説
オウレン(黄連)やオウバクには、殺菌作用、抗炎症作用、健胃作用を示すベルベリンという成分が含まれています。

他の選択肢の誤り:
・「ゲンノショウコ」:タンニンによる収斂作用を持つ生薬であり、ベルベリンを含む生薬ではありません。
・「センナ」:センノシドによる瀉下作用(下剤としての作用)を持つ生薬であり、止瀉成分のベルベリンを含む生薬ではありません。
・「シャクヤク」:鎮痛鎮痙作用等で知られる生薬であり、ベルベリンを含む生薬ではありません。
問103-6

便秘薬を使用する際の生活指導として、適切でないものはどれか。

  • ①日頃から水分を十分に摂取するように心がけるようにする。
  • ②普段から食物繊維の多い食事を心がけるようにする。
  • ③適度な運動を日常的に行い、腹筋をよく鍛えるようにする。
  • ④便意があっても、決まった時間まで我慢して排便する。
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正解 ④便意があっても、決まった時間まで我慢して排便する。
解説
便意を感じた時に我慢してしまうと、直腸がその刺激に鈍感になり、便秘がかえって悪化する原因になります。便意を感じたら我慢せずにすぐトイレに行く習慣をつけることが重要です。

他の選択肢について(いずれも適切な生活指導):
・「水分を十分に摂取する」:水分が不足すると便が硬くなりやすいため、十分な水分摂取は便秘予防に役立ちます。
・「食物繊維の多い食事を心がける」:食物繊維は便のかさを増やし、腸の動きを促すため、便秘予防に効果的です。
・「適度な運動を行い腹筋を鍛える」:適度な運動や腹筋の強化は、腸の動きを活発にし、排便を促す助けになります。

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