2026年版・3-3

3-3 眠気防止薬・鎮暈薬・小児鎮静薬の一問一答

登録販売者試験「第3章:主な医薬品とその作用」から、3-3 眠気防止薬・鎮暈薬・小児鎮静薬に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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アプリ形式で解く(全470問) 第3章:主な医薬品とその作用の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-3

眠気防止薬の主成分であるカフェインに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①大脳皮質を強く抑制して、深い眠りを誘発するとされる。
  • ②腎臓での水分の再吸収を促進し、尿量を減少させるとされる。
  • ③胃酸の分泌を亢進する作用があり、胃潰瘍の人は悪化する恐れがある。
  • ④胎児への影響はないため、妊娠中でも過剰摂取を気にする必要はない。
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正解 ③胃酸の分泌を亢進する作用があり、胃潰瘍の人は悪化する恐れがある。
解説
カフェインには中枢神経興奮作用に加え、胃酸の分泌を亢進する作用があるため、胃潰瘍のある人は症状を悪化させる恐れがあります。このほか、利尿作用(尿量増加)や心臓の拍動数を増加させる作用もあります。

他の選択肢の誤り:
・「大脳皮質を抑制して深い眠りを誘発する」:カフェインは大脳皮質を興奮させる作用があり、眠気を覚ます方向に働くものであって、深い眠りを誘発するものではありません。
・「水分の再吸収を促進し尿量を減少させる」:カフェインには利尿作用があり、尿量はむしろ増加します。
・「胎児への影響はなく過剰摂取を気にしなくてよい」:カフェインは胎盤を通じて胎児に移行することがあるため、妊娠中は過剰摂取に注意が必要です。
問23-3

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される「スコポラミン臭化水素酸塩」の働きはどれか。

  • ①抗ヒスタミン成分として、吐き気だけを一時的に抑えるとされている。
  • ②抗コリン成分として、自律神経の混乱を抑え、めまいや吐き気を防ぐ。
  • ③局所麻酔成分として、胃粘膜を麻痺させて嘔吐を防ぐとされる。
  • ④中枢興奮成分として、脳を覚醒させて平衡感覚を保つとされる。
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正解 ②抗コリン成分として、自律神経の混乱を抑え、めまいや吐き気を防ぐ。
解説
乗物酔いは、乗物の動きによって生じる視覚情報と体の平衡感覚のズレが自律神経を混乱させることが原因の一つとされています。スコポラミンは抗コリン成分としてこの自律神経の混乱を抑え、めまいや吐き気を防ぎます。作用が現れるのは早いですが、持続時間は短めで、副作用として口渇、便秘、目のかすみ(散瞳)等が現れることがあります。

他の選択肢の誤り:
・「抗ヒスタミン成分として吐き気を抑える」:スコポラミンは抗ヒスタミン成分ではなく抗コリン成分です。
・「局所麻酔成分として胃粘膜を麻痺させる」:これはアミノ安息香酸エチルなど局所麻酔成分の働きであり、スコポラミンの働きではありません。
・「中枢興奮成分として脳を覚醒させる」:スコポラミンに中枢を興奮させる作用はなく、自律神経の混乱を抑える抗コリン成分です。
問33-3

鎮暈薬に配合される「抗ヒスタミン成分」として、正しい組み合わせはどれか。

  • ①メクリジン塩酸塩 ―― 作用時間が長く、予防効果が高い
  • ②ジプロフィリン ――― 脳を興奮させて平衡感覚を保つ
  • ③アミノ安息香酸エチル ― 胃粘膜を麻酔して嘔吐を抑える
  • ④スコポラミン ―――― 古くから使われる代表的な抗ヒスタミン成分
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正解 ①メクリジン塩酸塩 ―― 作用時間が長く、予防効果が高い
解説
メクリジン塩酸塩は抗ヒスタミン成分で、他の抗ヒスタミン成分に比べて作用が持続的であり、乗物酔いの予防に適しているとされています。

他の選択肢の誤り:
・「ジプロフィリン」:抗ヒスタミン成分ではなく、キサンチン系の中枢興奮成分に分類されます。
・「アミノ安息香酸エチル」:抗ヒスタミン成分ではなく、胃粘膜を麻痺させて嘔吐刺激を和らげる局所麻酔成分です。
・「スコポラミン」:抗ヒスタミン成分ではなく、自律神経の混乱を抑える抗コリン成分です。
問43-3

乗物酔い防止薬の使用上の注意として、正しいものはどれか。

  • ①乗物酔いしてから服用しても効果はないため、必ず乗車30分前までに服用する。
  • ②抗コリン成分を含むため、緑内障や前立腺肥大のある人は使用に注意が必要である。
  • ③眠気防止薬(カフェイン)と併用することで、より高い効果が得られるとされる。
  • ④6歳未満の小児に対しても、大人用の錠剤を分割して与えることが推奨されている。
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正解 ②抗コリン成分を含むため、緑内障や前立腺肥大のある人は使用に注意が必要である。
解説
乗物酔い防止薬に含まれる抗ヒスタミン成分や抗コリン成分は、眼圧を上昇させたり排尿を困難にさせたりする作用があるため、緑内障や前立腺肥大の症状がある人は使用に注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「乗車30分前に服用しないと効果がない」:多くの製剤は乗物酔いが起こった後の服用でも一定の効果が期待できるとされており、必ず事前に服用しなければ効果がないわけではありません。
・「カフェインと併用でより高い効果」:カフェインは眠気防止のために配合されるものであり、併用によって乗物酔い防止の効果そのものが高まるわけではありません。
・「6歳未満に大人用錠剤を分割して与える」:6歳未満の小児には、小児向けに用量が調整された製剤を使用すべきであり、大人用の錠剤を分割して与えることは推奨されません。
問53-3

小児の「疳(かん)」の症状として、適切でないものはどれか。

  • ①夜泣きをすること
  • ②ひきつけを起こすこと
  • ③食欲不振や、それによる痩せ
  • ④高熱による意識障害
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正解 ④高熱による意識障害
解説
高熱による意識障害は、直ちに医師の診療を必要とする重篤な状態であり、一般用医薬品である小児鎮静薬で対処すべき症状ではありません。「疳」とは、情緒不安定や神経過敏によるとみられる夜泣きなどの症状を指す言葉です。

他の選択肢について(いずれも疳の症状として適切なもの):
・「夜泣き」:情緒不安定や神経過敏によるとみられる夜泣きは、疳の代表的な症状の一つです。
・「ひきつけ」:情緒面の不安定さに伴うひきつけも、疳の症状の一つとして挙げられます。
・「食欲不振やそれによる痩せ」:神経過敏による食欲不振やそれに伴う痩せも、疳の症状として挙げられます。

他の選択肢の誤り:
・夜泣き:はっきりした病気がないのに夜間に激しく泣く状態を指し、この語が表す代表的な症状です。
・ひきつけ:情緒の不安定さに伴って起こるものが該当し、繰り返す場合や意識の戻りが悪い場合は受診が必要です。
・食欲不振や痩せ:神経が過敏な状態が続くことで食が細くなり、体重が増えにくくなることがあります。
問63-3

小児鎮静薬(小児の疳の薬)として用いられる漢方処方はどれか。

  • ①葛根湯(かっこんとう)
  • ②小建中湯(しょうけんちゅうとう)
  • ③麻黄湯(まおうとう)
  • ④大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
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正解 ②小建中湯(しょうけんちゅうとう)
解説
小建中湯は、体質虚弱で疲れやすく、腹痛を伴う場合の夜泣きや夜尿症などに用いられる漢方処方で、水飴(膠飴)が含まれており小児でも比較的飲みやすいのが特徴です。同じく小児の疳に用いられる処方として抑肝散(よくかんさん)もよく知られています。

他の選択肢の誤り:
・「葛根湯」:かぜのひき始めの症状に用いられる漢方処方であり、小児鎮静薬として用いられるものではありません。
・「麻黄湯」:体力があり高熱で節々が痛むかぜの初期に用いられる漢方処方であり、小児鎮静薬として用いられるものではありません。
・「大黄甘草湯」:便秘に用いられる漢方処方であり、小児鎮静薬として用いられるものではありません。
問73-3

小児鎮静薬に使用される生薬成分「ジャコウ(麝香)」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①シカ科のジャコウジカの雄の腺分泌物を乾燥させたもので、強心・鎮静作用がある。
  • ②ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石であり、解熱・鎮痙作用があるとされている。
  • ③サイ科のサイの角を粉末状にしたものであり、解毒の作用があるとされている。
  • ④シナヒキガエルの分泌物を集めたものであるとされ、強心作用があるとされている。
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正解 ①シカ科のジャコウジカの雄の腺分泌物を乾燥させたもので、強心・鎮静作用がある。
解説
ジャコウ(麝香)は、シカ科のジャコウジカの雄の腺分泌物を乾燥させた生薬で、強心作用や鎮静作用があるとされ、意識をはっきりさせる「気つけ」の目的でも使用されます。

他の選択肢の誤り:
・「ウシの胆嚢中の結石」:これはゴオウ(牛黄)の説明であり、ジャコウの説明ではありません。
・「サイの角の粉末」:これはサイカク(犀角)の説明であり、ジャコウの説明ではありません。
・「シナヒキガエルの分泌物」:これはセンソ(蟾酥)の説明であり、ジャコウの説明ではありません。
問83-3

眠気防止薬の連用に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①連用しても耐性は生じないため、毎日服用しても効果は変わらない。
  • ②疲労が蓄積している場合でも、薬で無理に眠気を覚ませば健康被害は防げる。
  • ③連用により胃酸過多となり、胃痛や胃潰瘍を引き起こす恐れがある。
  • ④カフェインには依存性がないため、長期間の服用も安全である。
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正解 ③連用により胃酸過多となり、胃痛や胃潰瘍を引き起こす恐れがある。
解説
カフェインを含む眠気防止薬を連用すると、胃酸の分泌が過剰になり、胃痛や胃潰瘍を引き起こす恐れがあります。また、カフェインの長期連用はカフェイン中毒や依存を招く恐れもあり、そもそも疲労そのものを取り除くわけではないため、連用は避けるべきです。

他の選択肢の誤り:
・「連用しても耐性は生じず効果は変わらない」:カフェインは連用によって体が慣れ(耐性が生じ)、効果が弱まることがあります。
・「無理に眠気を覚ませば健康被害は防げる」:カフェインは疲労そのものを取り除くわけではなく、無理に眠気を覚ましたまま活動を続けると、かえって健康被害につながる恐れがあります。
・「カフェインには依存性がなく長期服用も安全」:カフェインには依存性があり、長期間の服用は安全とはいえません。
問93-3

乗物酔い薬に配合される「アミノ安息香酸エチル」の主な作用はどれか。

  • ①中枢神経を強く抑制して眠気を誘うとされる。
  • ②胃粘膜への局所麻酔作用により、嘔吐刺激を和らげる。
  • ③内耳の血流を改善して、平衡感覚を正常化するとされる。
  • ④脳血管を収縮させて、頭痛を抑えるとされている。
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正解 ②胃粘膜への局所麻酔作用により、嘔吐刺激を和らげる。
解説
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分で、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐を誘発する刺激を和らげる目的で乗物酔い薬に配合されます。6歳未満の小児への使用は、メトヘモグロビン血症を起こすリスクがあるため避けることとされています。

他の選択肢の誤り:
・「中枢神経を抑制して眠気を誘う」:アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分であり、中枢神経を抑制して眠気を誘うような作用は主な役割ではありません。
・「内耳の血流を改善して平衡感覚を正常化する」:アミノ安息香酸エチルにこのような内耳の血流改善作用は確認されていません。
・「脳血管を収縮させて頭痛を抑える」:これはカフェインの作用であり、アミノ安息香酸エチルの作用ではありません。
問103-3

小児鎮静薬の使用と受診勧奨について、正しい記述はどれか。

  • ①症状が改善しない場合でも、1ヶ月程度は様子を見て服用を続けるべきである。
  • ②夜泣きが激しい場合は、一度に2回分の量を飲ませて強く鎮静させるべきである。
  • ③小児の特異な症状には、重大な病気の初期症状のこともあるため、医師に相談する。
  • ④漢方薬であれば副作用はないため、どのような症状でも安心して使用できるとされる。
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正解 ③小児の特異な症状には、重大な病気の初期症状のこともあるため、医師に相談する。
解説
小児にみられる普段と異なる特異な症状は、単なる疳の症状にとどまらず、重大な病気の初期症状である可能性も考えられます。漫然と一般用医薬品の使用を続けるのではなく、適切なタイミングで医師に相談するよう促すことが重要です。

他の選択肢の誤り:
・「症状が改善しなくても1ヶ月程度は様子を見る」:症状が改善しない場合に漫然と使用を続けることは適切ではなく、早めに医療機関への受診を検討すべきです。
・「夜泣きが激しい場合は2回分の量を飲ませる」:定められた用量を超えて一度に多く服用させることは過量服用であり、健康被害につながる危険な対応です。
・「漢方薬なら副作用はなくどんな症状でも安心」:漢方薬にも、カンゾウを含む処方による偽アルドステロン症など、副作用のリスクは存在し、どのような症状にも安心して使用できるわけではありません。

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