2026年版・3-11

3-11 滋養強壮保健薬(ビタミン主薬製剤等)の一問一答

登録販売者試験「第3章:主な医薬品とその作用」から、3-11 滋養強壮保健薬(ビタミン主薬製剤等)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-11

滋養強壮保健薬に配合されるビタミンAの働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①夜間視力の維持を助け、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ栄養素である。
  • ②炭水化物からのエネルギー産生を助け、神経の働きを正常に保つ栄養素である。
  • ③腸管でのカルシウム吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素である。
  • ④赤血球の形成を助け、神経機能の正常な働きに関与する栄養素である。
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正解 ①夜間視力の維持を助け、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ栄養素である。
解説
ビタミンAは、暗い場所でも目が慣れて見えるようになる夜間視力の維持を助けるとともに、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素です。目の乾燥感や夜盲症の症状の緩和等を目的として、滋養強壮保健薬に配合されます。

他の選択肢の誤り:
・「炭水化物のエネルギー産生を助け神経の働きを保つ」:これはビタミンB1の働きであり、ビタミンAの働きではありません。
・「カルシウム吸収を促進し骨の形成を助ける」:これはビタミンDの働きであり、ビタミンAの働きではありません。
・「赤血球の形成を助け神経機能に関与する」:これはビタミンB12の働きであり、ビタミンAの働きではありません。
問23-11

ビタミンA主薬製剤の過剰摂取に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①ビタミンAは水溶性ビタミンであり、過剰に摂取しても体外に排出され蓄積しない。
  • ②妊娠3ヶ月前後に通常量を超えて摂取すると、胎児に先天異常のおそれがある。
  • ③妊娠中の女性であっても、過剰摂取による胎児への影響は報告されていない。
  • ④ビタミンAの過剰摂取による健康被害は、これまで一切報告されていない。
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正解 ②妊娠3ヶ月前後に通常量を超えて摂取すると、胎児に先天異常のおそれがある。
解説
ビタミンAは脂溶性ビタミンで体内に蓄積されやすく、特に妊娠前後の時期に通常の摂取量を超えて摂取すると、胎児に先天異常が生じるおそれがあるとされています。頭痛等の過剰症状も知られており、用法・用量を守った摂取が重要です。

他の選択肢の誤り:
・「水溶性ビタミンで蓄積しない」:ビタミンAは水溶性ではなく脂溶性のビタミンであり、体内(特に肝臓)に蓄積されやすい性質があります。
・「妊娠中の過剰摂取による胎児への影響は報告されていない」:妊娠前後のビタミンA過剰摂取と胎児の先天異常との関連は実際に報告されており、注意喚起の対象となっています。
・「過剰摂取による健康被害は一切報告されていない」:頭痛等のビタミンA過剰症が知られており、健康被害が報告されていないというのは誤りです。
問33-11

ビタミンDの働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①炭水化物からのエネルギー産生に関与し、神経の正常な働きを維持する栄養素。
  • ②皮膚や粘膜の健康維持を助け、メラニンの産生を抑える栄養素である。
  • ③カルシウムの吸収及び尿細管での再吸収を促進し、骨の形成を助ける。
  • ④体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助け、血流を促進する栄養素。
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正解 ③カルシウムの吸収及び尿細管での再吸収を促進し、骨の形成を助ける。
解説
ビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収と、腎臓の尿細管でのカルシウムの再吸収を促進することで、骨の形成を助ける栄養素です。過剰に摂取すると、血液中のカルシウム濃度が上昇しすぎる高カルシウム血症を生じることがあります。

他の選択肢の誤り:
・「炭水化物のエネルギー産生に関与し神経の働きを維持」:これはビタミンB1の働きであり、ビタミンDの働きではありません。
・「皮膚や粘膜の健康維持を助けメラニン産生を抑える」:これはビタミンCの働きであり、ビタミンDの働きではありません。
・「脂質を酸化から守り血流を促進する」:これはビタミンEの働きであり、ビタミンDの働きではありません。
問43-11

ビタミンEの働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①皮膚や粘膜の健康維持に働き、メラニンの生成を抑える栄養素とされる。
  • ②骨や歯の形成に必要なカルシウムの吸収を直接助ける栄養素とされる。
  • ③炭水化物の代謝を助け、脚気の症状を予防する栄養素とされる。
  • ④脂質を酸化から守り、細胞の活動を助けるとともに、血流を改善する。
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正解 ④脂質を酸化から守り、細胞の活動を助けるとともに、血流を改善する。
解説
ビタミンEは、体内の脂質が酸化するのを防ぐ抗酸化作用を持ち、細胞の活動を助けるとともに血行を促進する働きがあるとされ、末梢血管の血行障害に伴う症状(肩こりや手足の冷え等)の緩和を目的として配合されます。

他の選択肢の誤り:
・「メラニンの生成を抑える」:これはビタミンCの働きであり、ビタミンEの働きではありません。
・「カルシウムの吸収を直接助ける」:これはビタミンDの働きであり、ビタミンEの働きではありません。
・「炭水化物の代謝を助け脚気を予防する」:これはビタミンB1の働きであり、ビタミンEの働きではありません。
問53-11

ビタミンB1に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①炭水化物からのエネルギー産生に必要で、神経の働きを維持する栄養素。
  • ②赤血球の形成を助け、神経機能の正常な働きを維持する栄養素とされる。
  • ③タンパク質の代謝を助け、皮膚炎の予防に働く栄養素とされる。
  • ④脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ栄養素とされる。
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正解 ①炭水化物からのエネルギー産生に必要で、神経の働きを維持する栄養素。
解説
ビタミンB1は、炭水化物(糖質)をエネルギーに変える代謝に必要な栄養素で、神経の正常な働きを維持する役割もあります。不足すると、脚気や神経炎等の症状を生じることが知られています。

他の選択肢の誤り:
・「赤血球の形成を助け神経機能を維持する」:これはビタミンB12の働きであり、ビタミンB1の働きではありません。
・「タンパク質の代謝を助け皮膚炎を予防する」:これはビタミンB6の働きであり、ビタミンB1の働きではありません。
・「脂質の代謝に関与し皮膚や粘膜を正常に保つ」:これはビタミンB2の働きであり、ビタミンB1の働きではありません。
問63-11

ビタミンB2の働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①体内の水分バランスを調整する栄養素で、むくみの緩和に用いられる。
  • ②脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ働きがある栄養素。
  • ③赤血球の形成を助ける栄養素で、悪性貧血の予防に用いられるとされる。
  • ④骨や歯の形成に必要な栄養素で、不足すると骨がもろくなるとされる。
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正解 ②脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ働きがある栄養素。
解説
ビタミンB2は脂質の代謝に関わり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ働きがあるとされ、口内炎、口角炎、肌荒れ等の症状の緩和を目的として配合されます。なお、ビタミンB2を摂取すると尿が黄色くなることがありますが、これは服用によるものであり心配のいらない現象です。

他の選択肢の誤り:
・「水分バランスを調整しむくみを緩和する」:ビタミンB2にこのような水分バランス調整作用は特筆されていません。
・「赤血球の形成を助け悪性貧血を予防する」:これはビタミンB12の働きであり、ビタミンB2の働きではありません。
・「骨や歯の形成に必要で不足すると骨がもろくなる」:これはカルシウムやビタミンDに関わる働きであり、ビタミンB2の働きではありません。
問73-11

ビタミンCの働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①血液を凝固させる働きを持ち、止血を目的として用いられる栄養素である。
  • ②炭水化物の代謝に関与し、脚気の予防に用いられる栄養素である。
  • ③皮膚や粘膜の健康維持を助け、抗酸化作用によりメラニンの生成を抑える。
  • ④腸管でのカルシウム吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素である。
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正解 ③皮膚や粘膜の健康維持を助け、抗酸化作用によりメラニンの生成を抑える。
解説
ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、強い抗酸化作用を持ち、メラニンの生成を抑える働きがあるとされ、しみ・そばかすの緩和等を目的として配合されます。

他の選択肢の誤り:
・「血液を凝固させ止血に用いられる」:これはビタミンKの働きであり、ビタミンCの働きではありません。
・「炭水化物の代謝に関与し脚気を予防する」:これはビタミンB1の働きであり、ビタミンCの働きではありません。
・「カルシウム吸収を促進し骨の形成を助ける」:これはビタミンDの働きであり、ビタミンCの働きではありません。
問83-11

カルシウムを主薬とする製剤に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①カルシウムの吸収は、ビタミンDの摂取とは全く無関係とされている。
  • ②カルシウム主薬製剤は、骨や歯の形成には関与しない栄養補給製剤である。
  • ③カルシウムは水溶性の栄養素であり、過剰摂取による健康被害は報告されていない。
  • ④妊娠・授乳期や発育期の補給に用いられ、過剰摂取で高カルシウム血症を生じ得る。
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正解 ④妊娠・授乳期や発育期の補給に用いられ、過剰摂取で高カルシウム血症を生じ得る。
解説
カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素で、需要が高まる妊娠・授乳期や発育期の栄養補給に用いられますが、過剰に摂取すると血液中のカルシウム濃度が上昇しすぎる高カルシウム血症を生じることがあります。

他の選択肢の誤り:
・「カルシウム吸収はビタミンDと無関係」:腸管でのカルシウムの吸収にはビタミンDが深く関与しており、無関係というのは誤りです。
・「骨や歯の形成には関与しない」:カルシウムは骨や歯の主要な構成成分であり、その形成に不可欠な栄養素です。
・「水溶性で過剰摂取の健康被害は報告されていない」:カルシウムは水溶性の栄養素として分類されるものではなく、過剰摂取によって高カルシウム血症などの健康被害が生じることが知られています。
問93-11

滋養強壮保健薬に配合されるアミノエチルスルホン酸(タウリン)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①肝臓機能を改善する働きがあり、種々の滋養強壮保健薬に配合されている。
  • ②骨や歯の形成に必須の主要な無機質(ミネラル)成分である。
  • ③抗ヒスタミン作用を持ち、アレルギー症状の緩和を目的として配合される。
  • ④ビタミンAと同様、脂溶性で体内に蓄積しやすい成分である。
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正解 ①肝臓機能を改善する働きがあり、種々の滋養強壮保健薬に配合されている。
解説
アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、生体内でエネルギーを生み出す反応などを良好に維持し、肝臓の働きを助けるなどの目的で、様々な滋養強壮保健薬に配合されている成分です。

他の選択肢の誤り:
・「骨や歯の形成に必須の無機質成分」:タウリンはアミノ酸に似た構造を持つ含硫化合物であり、カルシウムのような無機質(ミネラル)成分ではありません。
・「抗ヒスタミン作用を持ちアレルギー症状を緩和する」:タウリンにこのような抗ヒスタミン作用は特筆されていません。
・「ビタミンAと同様脂溶性で体内に蓄積しやすい」:タウリンは水に溶けやすい性質を持つ成分であり、ビタミンAのような脂溶性で体内に蓄積しやすい成分ではありません。
問103-11

ビタミン主薬製剤の使用に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①ビタミンは体内でほとんど作られないか、量が十分でないため摂取が必要である。
  • ②ビタミン主薬製剤は、いずれの成分も摂取量の上限がなく、多く摂るほど効果が高まる。
  • ③脂溶性ビタミンは水溶性ビタミンに比べ体内に蓄積しやすく、過剰摂取に注意を要する。
  • ④特定の症状の緩和ではなく、日常生活における栄養補給を目的として使用されることが多い。
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正解 ②ビタミン主薬製剤は、いずれの成分も摂取量の上限がなく、多く摂るほど効果が高まる。
解説
ビタミンA・D等の脂溶性ビタミンをはじめ、過剰に摂取すると健康被害を生じる成分があり、多く摂取すればするほど効果が高まるというものではありません。定められた用法・用量を守って使用することが重要です。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「体内でほとんど作られないため摂取が必要」:多くのビタミンは体内でほとんど合成されないか、合成される量が十分でないため、食事等から摂取する必要があります。
・「脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすく過剰摂取に注意」:ビタミンA・D・E・K等の脂溶性ビタミンは、水溶性ビタミンに比べて体内(特に脂肪組織や肝臓)に蓄積されやすく、過剰摂取による健康被害に注意が必要です。
・「日常生活における栄養補給を目的とすることが多い」:ビタミン主薬製剤は、特定の疾患の治療というよりも、日常生活での栄養不足を補う目的で使用されることが多い製品です。

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