2026年版・3-10

3-10 皮膚用薬・消毒薬・その他の一問一答

登録販売者試験「第3章:主な医薬品とその作用」から、3-10 皮膚用薬・消毒薬・その他に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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アプリ形式で解く(全470問) 第3章:主な医薬品とその作用の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-10

外皮用薬のステロイド成分(ヒドロコルチゾン等)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①即効性のある痒み止めとして、虫刺されの直後にはいつも必ず最強ランクのものを使用する。
  • ②化膿している患部(細菌感染)に使用すると、免疫を抑制して症状を悪化させる恐れがある。
  • ③長期間にわたって使用しても、皮膚が薄くなるなどの副作用は全く起こらないとされる。
  • ④水虫・たむし等の真菌感染症に対して、強い殺菌作用を示し有効であるとされる。
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正解 ②化膿している患部(細菌感染)に使用すると、免疫を抑制して症状を悪化させる恐れがある。
解説
ステロイド成分は抗炎症作用が強い一方、免疫の働きを抑える性質があるため、細菌や真菌が原因の化膿性の症状に使用すると、感染をかえって悪化させる恐れがあります。

他の選択肢の誤り:
・「虫刺され直後には常に最強ランクを使用」:ステロイド成分には強さのランクがあり、症状や部位に応じて適切な強さのものを選ぶ必要があり、安易に最強ランクを使用すべきではありません。
・「長期使用しても皮膚が薄くなる副作用は起こらない」:ステロイド成分を長期間連用すると、皮膚が薄くなる(皮膚萎縮)などの副作用が起こるリスクがあります。
・「水虫・たむし等に殺菌作用を示し有効」:ステロイド成分は免疫を抑制する性質から、水虫やたむしなどの真菌感染症にはむしろ逆効果であり、有効な治療成分ではありません。
問23-10

抗真菌薬(水虫薬)の使用上の注意として、正しいものはどれか。

  • ①痒みがなくなれば、すぐに使用を中止するのが望ましいとされている。
  • ②患部をよく清潔にしてから、しっかり乾燥させてから薬を塗るようにする。
  • ③患部がジュクジュクしている場合、液剤の方が浸透しやすく効果的である。
  • ④足の裏の角質が厚い部分には、スプレー剤が最も適しているとされる。
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正解 ②患部をよく清潔にしてから、しっかり乾燥させてから薬を塗るようにする。
解説
水虫等の原因となる白癬菌は湿った環境を好むため、患部を清潔にし、しっかり乾燥させてから薬を塗ることが効果的な使用方法です。

他の選択肢の誤り:
・「痒みがなくなればすぐ中止」:自覚症状が消えても原因となる菌は皮膚の中に残っていることが多く、最低でも1ヶ月程度は根気よく使用を続けることが推奨されます。
・「ジュクジュクした患部には液剤が効果的」:患部がジュクジュクしている(湿潤している)場合、刺激の強い液剤は避け、刺激の少ない軟膏やクリームを使用するのが適切です。
・「角質が厚い部分にはスプレー剤が最適」:角質が厚くなった部分には、浸透性の高い液剤等の方が適しているとされ、スプレー剤が一律に最も適しているわけではありません。
問33-10

皮膚の殺菌消毒成分「クロルヘキシジングルコン酸塩」の特徴はどれか。

  • ①石鹸や有機物(血液や膿等)が混ざっても、殺菌力は低下しないとされる。
  • ②一般細菌、真菌、結核菌、ウイルスのすべてに有効であるとされているものである。
  • ③まれにアナフィラキシーショック等の重篤なアレルギー症状を起こすことがある。
  • ④皮膚への刺激が非常に強いため、粘膜には決して使用できないとされている。
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正解 ③まれにアナフィラキシーショック等の重篤なアレルギー症状を起こすことがある。
解説
クロルヘキシジングルコン酸塩は、まれにアナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー症状を引き起こすことがあり、過去にこの成分による重篤な副作用の使用が問題となったことから、粘膜や創傷面への使用は避けることとされています。

他の選択肢の誤り:
・「石鹸や有機物が混ざっても殺菌力は低下しない」:実際には石鹸や血液・膿などの有機物が混ざると、殺菌力が低下することが知られています。
・「一般細菌・真菌・結核菌・ウイルス全てに有効」:クロルヘキシジングルコン酸塩は一般細菌には有効ですが、結核菌やウイルスに対しては効果が期待できません。
・「刺激が非常に強いため粘膜に使用できない」:粘膜への使用を避けるべき理由は、皮膚刺激の強さそのものというより、アナフィラキシー等の重篤なアレルギー症状のリスクによるものです。
問43-10

皮膚軟化薬に配合される「サリチル酸」の働きはどれか。

  • ①角質成分を溶解して剥離しやすくし、タコやウオノメを除去する。
  • ②皮膚の保湿力を高めることで、ひびやあかぎれを治すとされる。
  • ③新しい皮膚の再生を非常に強く促進する働きがあるとされている。
  • ④局所麻酔の作用により、痛みを和らげる働きがあるとされる。
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正解 ①角質成分を溶解して剥離しやすくし、タコやウオノメを除去する。
解説
サリチル酸には角質を軟化・溶解する作用があり、硬くなった角質(タコやウオノメ)を剥離しやすくして除去する目的で配合されます。イボコロリなどが代表的な製品です。正常な皮膚に付着すると皮膚を傷めることがあるため、患部のみに使用する必要があります。

他の選択肢の誤り:
・「保湿力を高めてひびやあかぎれを治す」:これは保湿成分の働きであり、サリチル酸の主な働きではありません。
・「新しい皮膚の再生を促進する」:サリチル酸の主な作用は角質の溶解であり、皮膚の再生を促進する成分ではありません。
・「局所麻酔作用により痛みを和らげる」:サリチル酸に局所麻酔作用はなく、正常な皮膚に付くとむしろ刺激になることがあります。
問53-10

発毛・育毛剤に配合される「ミノキシジル」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①女性ホルモンの作用により、脱毛を抑制するとされているものである。
  • ②頭皮の血行を促進し、毛包に直接作用して発毛を促す(第1類医薬品)。
  • ③副作用として低血圧を起こすことはあるが、心臓への影響はないとされる。
  • ④使用を中止しても、発毛効果は永続するとされているものである。
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正解 ②頭皮の血行を促進し、毛包に直接作用して発毛を促す(第1類医薬品)。
解説
ミノキシジルは頭皮の血行を促進するとともに、毛包に直接働きかけて発毛を促す成分で、リスクの高さから第1類医薬品に分類されています。元々は高血圧の治療薬として開発された成分であり、副作用として動悸や血圧低下等の循環器系への影響が起こる可能性があります。

他の選択肢の誤り:
・「女性ホルモン作用により脱毛を抑制する」:ミノキシジルの作用は血管拡張・血行促進によるものであり、女性ホルモンとしての作用ではありません。
・「低血圧はあるが心臓への影響はない」:ミノキシジルは循環器系に作用する成分であり、動悸など心臓への影響が生じる可能性があります。
・「使用中止後も発毛効果は永続する」:使用を中止すると、血行促進等の作用がなくなり、発毛効果も持続しなくなります。
問63-10

滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分の働きとして、正しい組み合わせはどれか。

  • ①ビタミンB1 ―――― 炭水化物の代謝を助け、神経機能を正常に保つ
  • ②ビタミンE ―――― 視力の維持や、夜盲症の改善によく役立つとされる
  • ③ビタミンA ―――― 血行の促進や、抗酸化作用があるとされている
  • ④ビタミンC ―――― カルシウムの吸収をよく促進するとされている
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正解 ①ビタミンB1 ―――― 炭水化物の代謝を助け、神経機能を正常に保つ
解説
ビタミンB1は炭水化物(糖質)がエネルギーに変わる代謝を助け、神経の働きを正常に保つ働きがあります。

他の選択肢の誤り:
・「ビタミンE ― 視力の維持、夜盲症の改善」:これはビタミンAの働きであり、ビタミンEの働きではありません。
・「ビタミンA ― 血行促進、抗酸化作用」:これはビタミンEの働きであり、ビタミンAの働きではありません(AとEの説明が入れ替わっています)。
・「ビタミンC ― カルシウムの吸収促進」:これはビタミンDの働きであり、ビタミンCの働きではありません。ビタミンCはコラーゲンの生成や抗酸化作用に関わります。
問73-10

漢方処方「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」の適応として、正しいものはどれか。

  • ①体力が虚弱で、冷え性で貧血の傾向がある人のむくみ。
  • ②体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人の肥満症。
  • ③体力が中等度程度で、ストレスによる胃痛や腹痛がある人。
  • ④高熱が出て、節々が非常にひどく痛むインフルエンザ様のかぜ。
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正解 ②体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人の肥満症。
解説
防風通聖散は、体力が充実した人で、腹部に皮下脂肪が多く便秘がちな肥満症に用いられる漢方処方で、代謝を高め便通を良くすることで症状の改善を図ります。マオウ、ダイオウ、カンゾウなど多くの生薬を含むため、副作用や他の医薬品との飲み合わせに注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「体力虚弱で冷え性、貧血傾向のむくみ」:これは体力が充実した人向けの防風通聖散とは異なる、体力虚弱者向けの別の漢方処方が想定される症状です。
・「体力中等度でストレスによる胃痛や腹痛」:これは安中散や半夏厚朴湯など、別の漢方処方が想定される症状であり、防風通聖散の適応ではありません。
・「高熱で節々が痛むインフルエンザ様のかぜ」:これは麻黄湯など、かぜの初期に用いられる別の漢方処方が想定される症状です。
問83-10

殺虫剤・忌避剤の配合成分に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①ピレスロイド系(ペルメトリン等)は、哺乳類に対して毒性が強く、昆虫には弱いとされる。
  • ②有機リン系(ジクロルボス等)は、殺虫力が強く、アセチルコリンエステラーゼを阻害する。
  • ③ディートは、ハエや蚊を強力に殺虫する成分であり、人体に直接噴霧してはならない。
  • ④昆虫成長制御剤(IGR)は、成虫をその場で直ちに殺虫する即効性があるとされる。
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正解 ②有機リン系(ジクロルボス等)は、殺虫力が強く、アセチルコリンエステラーゼを阻害する。
解説
有機リン系殺虫成分は、神経伝達に関わるアセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)の働きを阻害することで、強い殺虫力を発揮します。

他の選択肢の誤り:
・「ピレスロイド系は哺乳類に毒性が強く昆虫には弱い」:実際は逆で、ピレスロイド系は昆虫の神経に特異的に作用し、哺乳類に対しては比較的安全性が高いとされています。
・「ディートは殺虫成分で人体に噴霧してはならない」:ディートは虫を寄せ付けないようにする「忌避剤」であり、殺虫成分ではありません。また、人体用の虫除け製品として使用されるものであり、使用法を守れば人体への使用が想定されています。
・「IGRは成虫を直ちに殺虫する即効性がある」:昆虫成長制御剤(IGR)は昆虫の脱皮や羽化を妨げることで駆除する仕組みであり、成虫を直ちに殺虫する即効性はありません。
問93-10

消毒用エタノールに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①濃度が高ければ高いほど殺菌力が強いため、無水エタノールが最も効果的である。
  • ②揮発性が高く、引火しやすいため、火気の近くで使用してはならない。
  • ③ノロウイルスに対しても、非常に高い殺菌効果を持つとされている。
  • ④ゴム製品やプラスチック製品を変質させることは全くないとされる。
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正解 ②揮発性が高く、引火しやすいため、火気の近くで使用してはならない。
解説
消毒用エタノールは揮発性が高く引火しやすい性質があるため、火気の近くでの使用は避ける必要があります。

他の選択肢の誤り:
・「濃度が高いほど効果的で無水エタノールが最適」:実際には約70〜80%程度の濃度が最も殺菌力が高く、無水(ほぼ100%)エタノールはかえって殺菌力が落ちるとされています。
・「ノロウイルスに非常に高い殺菌効果」:エタノールはノロウイルスのような一部のウイルスに対して抵抗性があり、効果が十分ではないため、次亜塩素酸ナトリウム等が用いられます。
・「ゴムやプラスチックを変質させない」:エタノールはゴム製品やプラスチック製品を劣化・変質させることがあるため、取り扱いに注意が必要です。
問103-10

一般用検査薬(妊娠検査薬)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①尿中のhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を検出して、妊娠の有無を判定する。
  • ②受精した直後(性交渉の翌日)からでも、正確な判定が可能であるとされる。
  • ③結果が陰性であれば、生理が来なくても妊娠の可能性は100%全くないとされる。
  • ④検査薬の結果だけで妊娠を確定診断できるとされているものであるといえる。
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正解 ①尿中のhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を検出して、妊娠の有無を判定する。
解説
妊娠検査薬は、妊娠が成立すると尿中に増加するhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を検出することで、妊娠の可能性を判定するものです。hCGは着床後、おおよそ生理予定日の頃から増え始めます。

他の選択肢の誤り:
・「受精直後(性交渉の翌日)から正確に判定できる」:hCGの量が十分に増える前に検査すると、実際は妊娠していても陰性と判定される(偽陰性)ことがあるため、早すぎる時期の検査は正確とはいえません。
・「陰性なら生理が来なくても妊娠の可能性は100%ない」:検査の時期や個人差により偽陰性となる場合があるため、結果が陰性でも妊娠の可能性を完全に否定できるわけではありません。
・「検査薬の結果だけで確定診断できる」:一般用検査薬はあくまで妊娠の可能性を判定するものであり、確定診断は医師の診察によって行われます。

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