2026年版・2-7

2-7 重篤な副作用各論(アナフィラキシー・SJS・間質性肺炎等)の一問一答

登録販売者試験「第2章:人体の働きと医薬品」から、2-7 重篤な副作用各論(アナフィラキシー・SJS・間質性肺炎等)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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アプリ形式で解く(全470問) 第2章:人体の働きと医薬品の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-7

医薬品の副作用として現れる「ショック(アナフィラキシー)」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①血圧の上昇と皮膚の乾燥が特徴で、呼吸器症状を伴うことはない。
  • ②以前使用して安全だった医薬品であれば、今後も発症の心配はない。
  • ③生体異物への即時型アレルギー反応で、発症後の進行は極めて速い。
  • ④発症の進行は緩やかで、通常は数日から数週間かけて症状が現れる。
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正解 ③生体異物への即時型アレルギー反応で、発症後の進行は極めて速い。
解説
アナフィラキシーは、医薬品成分等の生体異物に対して起こる即時型のアレルギー反応で、発症後の進行が非常に速いのが特徴です。蕁麻疹、口唇や声のかすれ、呼吸困難、血圧低下等の症状が現れ、対応が遅れると致命的な転帰をたどることがあるため、迅速な対応が求められます。

他の選択肢の誤り:
・「血圧上昇と皮膚の乾燥が特徴で呼吸器症状を伴わない」:アナフィラキシーでは血圧上昇ではなく血圧低下がみられ、蕁麻疹などの皮膚症状に加え、呼吸困難などの呼吸器症状を伴うことが多くあります。
・「以前使用して安全なら今後も発症の心配はない」:アレルギー反応はその医薬品の使用を重ねるうちに体が感作(敏感な状態になること)されて生じることがあり、以前問題なく使用できた医薬品であっても、後になって発症することがあります。
・「進行は緩やかで数日から数週間かけて症状が現れる」:アナフィラキシーは進行が非常に速いのが特徴であり、数日から数週間かけてゆっくり進行するものではありません。
問22-7

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①原因医薬品の使用開始後、比較的短期間で発症することが多いとされる。
  • ②口唇の発疹・びらん、眼の充血等、粘膜に病変が現れることがある。
  • ③高熱を伴って、広範囲の皮膚に発疹・発赤や火傷様の水疱等が現れる。
  • ④発症の可能性がある医薬品は限られ、事前に発症を確実に予測できる。
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正解 ④発症の可能性がある医薬品は限られ、事前に発症を確実に予測できる。
解説
皮膚粘膜眼症候群は、発生頻度自体は非常にまれとされる一方で、どの医薬品によって、どの人に発症するかを事前に確実に予測することは極めて困難とされています。「確実に予測できる」という記述は事実に反します。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「使用開始後、比較的短期間で発症することが多い」:皮膚粘膜眼症候群は、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いとされています。
・「口唇の発疹・びらん、眼の充血等の粘膜病変」:皮膚の症状だけでなく、口唇や眼、外陰部等の粘膜にもびらんや充血などの病変が現れることがあります。
・「高熱を伴い広範囲の皮膚に発疹・発赤や水疱」:38℃以上の高熱を伴いながら、全身の広い範囲に発疹・発赤や、やけどのような水疱が現れることがあります。
問32-7

中毒性表皮壊死融解症(TEN、ライエル症候群)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①表皮が広範囲に壊死し、火傷様の外観を呈する重篤な疾患とされる。
  • ②小児に特有の疾患であり、成人が発症することはないとされる。
  • ③軽度の発疹にとどまり、入院加療を要することはほとんどないとされる。
  • ④皮膚粘膜眼症候群とは全く異なる原因・機序で生じる、無関係な疾患である。
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正解 ①表皮が広範囲に壊死し、火傷様の外観を呈する重篤な疾患とされる。
解説
中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、皮膚粘膜眼症候群(SJS)の進展型とみられており、表皮の壊死性障害が全身の広範囲に及び、やけどのただれたような外観を呈する非常に重篤な疾患です。生命に関わることもあり、早期の対応が重要です。

他の選択肢の誤り:
・「小児に特有で成人は発症しない」:TENは小児に限らず、成人を含むどの年代でも発症する可能性があります。
・「軽度の発疹にとどまり入院はほとんど不要」:TENは表皮の広範囲な壊死を伴う重篤な疾患であり、多くの場合入院による集中的な治療が必要になります。
・「SJSとは全く異なる無関係な疾患」:TENはSJSと関連が深く、SJSがより重症化して進展したものとみられており、無関係な疾患ではありません。
問42-7

医薬品による「偽アルドステロン症」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①自覚症状を伴わないため、健康診断以外で発見されることはないとされる。
  • ②ナトリウムと水が貯留し、カリウムが失われて血圧上昇やむくみが生じる。
  • ③主に抗ヒスタミン成分の副作用として知られ、甘草とは関係がないとされる。
  • ④体内でカリウムが貯留し、ナトリウムが失われることで血圧が低下する。
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正解 ②ナトリウムと水が貯留し、カリウムが失われて血圧上昇やむくみが生じる。
解説
偽アルドステロン症は、体内にナトリウムと水分が貯留し、カリウムが排出されすぎることによって生じ、手足の脱力感、血圧上昇、むくみ、体重増加等の症状が現れます。グリチルリチン酸を含む甘草含有製剤等で発症のリスクが指摘されています。

他の選択肢の誤り:
・「自覚症状を伴わず健康診断以外で発見されない」:手足の脱力感やこむら返り、むくみなど自覚できる症状が現れることが多く、健康診断以外でも気付くことができます。
・「抗ヒスタミン成分の副作用で甘草とは無関係」:偽アルドステロン症は主に甘草の成分であるグリチルリチン酸との関連が指摘されており、抗ヒスタミン成分が主な原因とされているわけではありません。
・「カリウムが貯留しナトリウムが失われ血圧が低下する」:実際には逆で、ナトリウムと水が貯留し、カリウムが失われることで血圧は低下ではなく上昇します。
問52-7

医薬品による副作用としての「間質性肺炎」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①発症までの期間は数ヶ月から数年と長く、急激な発症はほとんどない。
  • ②気管支の内腔が狭くなり、喘鳴を伴う呼吸困難が主症状となる病態。
  • ③肺胞と毛細血管の間(間質)に炎症が生じ、息切れや空咳等が現れる。
  • ④自然に軽快することがほとんどで、受診が必要になることはまれである。
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正解 ③肺胞と毛細血管の間(間質)に炎症が生じ、息切れや空咳等が現れる。
解説
間質性肺炎は、肺胞と毛細血管の間にある間質という部分に炎症が起こる病気で、少し体を動かしただけで息切れがしたり、痰の絡まない乾いた咳(空咳)が出たりする症状が現れます。医薬品の使用開始から1〜2週間程度で起こることが多く、かぜとよく似た症状のため見分けが難しい場合があります。悪化すると肺線維症に移行することもあります。

他の選択肢の誤り:
・「発症まで数ヶ月から数年と長く急激な発症はほとんどない」:間質性肺炎は医薬品の使用開始から比較的短期間(1〜2週間程度)で起こることが多く、急激に発症することも珍しくありません。
・「気管支が狭くなり喘鳴を伴う呼吸困難が主症状」:これは喘息のような気道の狭窄による症状であり、間質性肺炎の主症状である息切れや空咳とは異なる病態です。
・「自然に軽快し受診が必要になることはまれ」:間質性肺炎は自然に軽快することは少なく、悪化すると肺線維症に移行することもあるため、早期の医療機関受診が重要です。
問62-7

解熱鎮痛薬の使用等をきっかけに生じることがある「アスピリン喘息」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①発症までに数週間から数ヶ月を要し、服用直後に症状は現れない。
  • ②喘息の既往がない人の方が、既往がある人より発症しやすいとされる。
  • ③アスピリンという特定の商品名の医薬品でのみ生じ、他の成分では生じない。
  • ④内服薬に限らず、坐薬や外用薬でも誘発されることがあるとされる。
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正解 ④内服薬に限らず、坐薬や外用薬でも誘発されることがあるとされる。
解説
アスピリン喘息は、アスピリンという特定の商品に限らず、酸性の解熱鎮痛成分(NSAIDs)全般によって誘発される可能性があり、内服薬だけでなく坐薬や外用薬(貼付剤等)でも生じることがあります。原因医薬品の使用後、比較的短時間のうちに鼻炎症状や喘鳴、呼吸困難等の症状が現れます。

他の選択肢の誤り:
・「発症まで数週間から数ヶ月かかり服用直後には現れない」:アスピリン喘息は、原因医薬品の使用後、比較的短時間のうちに症状が現れるのが特徴であり、数週間から数ヶ月もかかるものではありません。
・「既往がない人の方が発症しやすい」:実際には喘息の既往がある人の方が、既往がない人よりも発症のリスクが高いとされています。
・「アスピリンという特定の商品名でのみ生じる」:アスピリン喘息は、アスピリンに限らず、イブプロフェン等を含む酸性の解熱鎮痛成分(NSAIDs)全般で起こり得るものです。
問72-7

医薬品による消化器系の副作用である「イレウス様症状」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①腸管の運動が麻痺し、通過が妨げられ激しい腹痛や便秘等が生じる。
  • ②下痢を主症状とし、便秘症状を伴うことはない病態とされる。
  • ③小腸ではなく、主に食道に炎症が生じることで発症する症状とされる。
  • ④胃酸の分泌が過剰になることで生じる、軽度の胸やけ症状の総称である。
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正解 ①腸管の運動が麻痺し、通過が妨げられ激しい腹痛や便秘等が生じる。
解説
イレウス様症状は、抗コリン作用を持つ成分等の影響で腸管の運動が麻痺し、腸内容物がうまく先へ進めなくなることで、激しい腹痛や嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘等が起こる病態です。悪化すると腸内容物が逆流し、嘔吐が誘発されることもあります。

他の選択肢の誤り:
・「下痢を主症状とし便秘症状を伴わない」:イレウス様症状の主な症状は下痢ではなく便秘であり、腸の内容物が通過できなくなることが特徴です。
・「主に食道に炎症が生じることで発症する」:イレウス様症状は食道の炎症ではなく、腸管(主に小腸・大腸)の運動が麻痺することによって起こる病態です。
・「胃酸過剰による軽度の胸やけ症状の総称」:これは逆流性食道炎のような症状の説明であり、イレウス様症状とは異なる病態です。
問82-7

医薬品による「肝機能障害」の症状に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①中毒性のものとアレルギー性のものがあり、いずれも起こり得るとされる。
  • ②肝機能障害は医薬品の色や香料が原因で起こり、有効成分とは無関係である。
  • ③全身の倦怠感や皮膚・白目が黄色くなる黄疸等の症状が現れることがある。
  • ④軽度の場合、自覚症状がなく、血液検査で初めて判明することもあるとされる。
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正解 ②肝機能障害は医薬品の色や香料が原因で起こり、有効成分とは無関係である。
解説
医薬品による肝機能障害は、有効成分やその代謝物が肝臓に対して直接的な毒性を及ぼす中毒性のものと、アレルギー反応として起こるアレルギー性のものがあり、いずれも有効成分に関連して起こるものです。医薬品の色や香料が原因という記述は事実に反します。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「中毒性とアレルギー性のいずれも起こり得る」:肝機能障害には、成分の直接的な毒性による中毒性のものと、アレルギー反応によるアレルギー性のものの両方があります。
・「倦怠感や黄疸等の症状が現れることがある」:肝機能障害では、全身のだるさ(倦怠感)に加え、皮膚や白目が黄色くなる黄疸などの症状が現れることがあります。
・「軽度の場合は自覚症状がなく血液検査で判明することもある」:肝機能障害は軽度であれば自覚症状が乏しく、健康診断等の血液検査によって初めて発見されることも少なくありません。
問92-7

重篤な皮膚粘膜障害(皮膚粘膜眼症候群・中毒性表皮壊死融解症)が疑われる場合の対応として、最も適切なものはどれか。

  • ①皮膚症状のみに注目し、眼の症状は無関係であるため確認する必要はない。
  • ②軽度な発疹であることが多いため、様子を見て症状が続く場合のみ受診を勧める。
  • ③早期に使用を中止し、速やかに医療機関を受診するよう勧めることである。
  • ④原因が特定できるまで自己判断で対応を続け、受診は最終手段とすることである。
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正解 ③早期に使用を中止し、速やかに医療機関を受診するよう勧めることである。
解説
皮膚粘膜眼症候群や中毒性表皮壊死融解症は、発症の予測が困難である一方、対応の遅れがその後の経過を大きく左右する重篤な副作用です。疑わしい症状がみられた場合は、原因と疑われる医薬品の使用を早期に中止し、速やかに医療機関を受診するよう促すことが重要です。

他の選択肢の誤り:
・「眼の症状は無関係で確認不要」:これらの疾患では眼の充血や粘膜のびらんといった眼の症状も現れることがあり、皮膚症状だけでなく眼の状態も確認する必要があります。
・「様子を見て症状が続く場合のみ受診を勧める」:これらは対応の遅れが重篤化につながる疾患であり、様子を見て判断するのではなく、疑わしい段階で速やかに受診を勧めるべきです。
・「受診は最終手段とし自己判断で対応を続ける」:自己判断で対応を続けることはリスクが高く、疑わしい症状があれば速やかに医療機関へつなぐことが求められます。
問102-7

重篤な副作用の初期症状に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①重篤な副作用は自覚症状を伴わず、購入者の訴えで気付くことはできない。
  • ②重篤な副作用は必ず使用直後に現れ、時間が経った症状は無関係とされる。
  • ③初期症状の段階で、原因と疑われる医薬品の使用を中止すべきではない。
  • ④軽い症状のように見えても続くようであれば、初期症状の可能性がある。
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正解 ④軽い症状のように見えても続くようであれば、初期症状の可能性がある。
解説
間質性肺炎や皮膚粘膜眼症候群等の重篤な副作用は、かぜのような軽い症状から始まることがあります。症状が持続したり悪化したりする場合は、軽く見えても重篤な副作用の初期症状である可能性を考え、早期に医療機関を受診するよう促すことが重要です。

他の選択肢の誤り:
・「自覚症状を伴わず購入者の訴えで気付けない」:多くの重篤な副作用には息切れや発疹、痛みなど自覚できる症状があり、購入者からの訴えが早期発見の重要な手がかりになります。
・「必ず使用直後に現れ時間が経った症状は無関係」:間質性肺炎や肝機能障害のように、使用開始から一定期間を経て症状が現れる重篤な副作用もあり、時間が経ってから現れた症状も無関係とは言えません。
・「初期症状の段階で使用を中止すべきではない」:重篤な副作用が疑われる初期症状の段階でこそ、早期に原因と疑われる医薬品の使用を中止することが被害の拡大を防ぐ上で重要です。

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