2026年版・2-6

2-6 主な副作用の症状(全身・精神神経・消化器等)の一問一答

登録販売者試験「第2章:人体の働きと医薬品」から、2-6 主な副作用の症状(全身・精神神経・消化器等)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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アプリ形式で解く(全470問) 第2章:人体の働きと医薬品の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-6

重篤な副作用である「ショック(アナフィラキシー)」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①服用後、数日経ってから徐々に発症し、皮膚の発疹のみが見られる。
  • ②服用後すぐに(多くは2時間以内に)発症し、血圧低下、呼吸困難などが現れる。
  • ③原因となるのは内服薬のみであり、外用薬や注射薬では決して起こらない。
  • ④一度発症しても、時間が経てば自然に回復するため、特別な処置は不要とされる。
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正解 ②服用後すぐに(多くは2時間以内に)発症し、血圧低下、呼吸困難などが現れる。
解説
アナフィラキシーは即時型のアレルギー反応で、医薬品の使用後、比較的速やかに(多くは2時間以内に)血圧低下や呼吸困難、意識の混濁など複数の症状が現れます。対応が遅れると生命に関わる危険な状態であり、直ちに救急車を呼ぶなどの緊急対応が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「数日後に徐々に発症し発疹のみ」:アナフィラキシーは服用後速やかに発症するのが特徴であり、皮膚の発疹だけでなく血圧低下や呼吸困難など全身に及ぶ複数の症状が現れます。
・「内服薬のみで外用薬や注射薬では起こらない」:アナフィラキシーは内服薬に限らず、外用薬や注射薬の使用によっても起こり得ます。
・「自然に回復するため特別な処置は不要」:アナフィラキシーは対応が遅れると生命に関わる重篤な状態であり、自然回復を待つのではなく直ちに医療機関を受診するなどの緊急対応が必要です。
問22-6

「肝機能障害」の主な症状として、誤っているものはどれか。

  • ①皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)。
  • ②褐色尿(濃い茶色の尿)が出る。
  • ③全身のだるさ(倦怠感)や食欲の不振。
  • ④急激な視力の低下と、目の激しい痛み。
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正解 ④急激な視力の低下と、目の激しい痛み。
解説
この症状は肝機能障害ではなく、急性緑内障発作など目の病気でみられる症状です。肝機能障害では、代表的な症状として黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振、皮膚の痒みなどが現れます。

他の選択肢について(いずれも肝機能障害の正しい症状):
・「黄疸」:肝臓の機能が低下すると、ビリルビンという色素が処理しきれずに体内に蓄積し、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が現れます。
・「褐色尿」:肝機能障害では、ビリルビンが尿中に排出され、濃い茶色の尿が出ることがあります。
・「倦怠感・食欲不振」:肝機能が低下すると、全身のだるさや食欲不振といった症状が現れることがよくあります。

他の選択肢の誤り:
・黄疸:肝臓が処理しきれなくなった色素が体にたまることで起こり、白目のほうが皮膚より先に気づかれることが多い症状です。
・褐色尿:同じ色素が尿へ出るために色が濃くなるもので、黄疸と一緒に現れやすい変化です。
・倦怠感や食欲不振:肝臓の働きが落ちると全身のだるさや食欲の低下として現れ、風邪と間違われやすい点に注意が必要です。
問32-6

「偽アルドステロン症」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①体内のカリウムが増加し、ナトリウムが減少することによって生じるとされる。
  • ②主な症状は、手足の脱力感、筋肉痛、こむら返り、むくみ(浮腫)、高血圧である。
  • ③甘草(カンゾウ)を含まない医薬品であれば、発症する可能性はないとされている。
  • ④症状が現れても、原因薬物の服用を中止すれば直ちに回復するとされている。
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正解 ②主な症状は、手足の脱力感、筋肉痛、こむら返り、むくみ(浮腫)、高血圧である。
解説
偽アルドステロン症は、体内にナトリウムと水分が貯留し、カリウムが排出されすぎる(低カリウム血症)ことによって起こる病態で、手足の脱力感、筋肉痛、こむら返り、むくみ、血圧上昇などの症状が現れます。

他の選択肢の誤り:
・「カリウムが増加しナトリウムが減少して生じる」:実際には逆で、体内でナトリウムと水分が貯留し、カリウムが減少(低カリウム血症)することによって生じます。
・「甘草を含まない医薬品なら発症しない」:甘草(グリチルリチン酸)が原因物質としてよく知られていますが、それ以外の要因でも発症することがあり、甘草を含まなければ絶対に発症しないとは言い切れません。
・「服用中止で直ちに回復する」:原因薬物の使用を中止することは重要ですが、症状が重い場合は回復までに時間を要することがあり、必ずしも直ちに回復するとは限りません。
問42-6

「無菌性髄膜炎」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①細菌に感染することによって脳の髄膜に炎症が起こる病気である。
  • ②首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐き気などの症状が現れる。
  • ③過去にこの副作用を起こした人でも、同じ薬を再使用して問題ない。
  • ④高齢者に多く発症し、小児や若年者ではほとんど見られないとされる。
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正解 ②首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐き気などの症状が現れる。
解説
無菌性髄膜炎では、首筋のつっぱり(項部硬直)を伴う激しい頭痛や発熱、吐き気などの症状が現れます。全身性エリテマトーデス等の基礎疾患がある人で発症のリスクが高いとされています。

他の選択肢の誤り:
・「細菌感染によって起こる」:「無菌性」という名の通り、細菌やウイルスの感染が原因ではなく、医薬品に対する過敏反応として起こると考えられています。
・「過去に起こした人が再使用しても問題ない」:過去にこの副作用を経験した人が原因となった医薬品を再度使用すると、より重篤な症状を起こすことがあるため、再使用は避けるべきです。
・「高齢者に多く小児にはほとんど見られない」:無菌性髄膜炎は特定の年齢層に限定される副作用ではなく、小児や若年者を含め、どの年代でも起こり得るとされています。
問52-6

消化器系の副作用である「イレウス(腸閉塞)」の症状として、正しいものはどれか。

  • ①激しい水様性の下痢が止まらなくなり、強い脱水症状を起こしてしまう。
  • ②腸内容物の通過が妨げられ、激しい腹痛、嘔吐、腹部膨満感、便秘が現れる。
  • ③胃の中の酸が逆流してしまい、胸焼けやげっぷが頻繁に発生するようになる。
  • ④便に鮮血が混じり、肛門付近に激しい痛みを感じるようになる。
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正解 ②腸内容物の通過が妨げられ、激しい腹痛、嘔吐、腹部膨満感、便秘が現れる。
解説
イレウス(腸閉塞)は、腸の内容物がうまく先に進めなくなる状態で、激しい腹痛や嘔吐、お腹が張る腹部膨満感、便秘などの症状が現れます。胃腸薬や鼻炎薬などに含まれる抗コリン作用を持つ成分によって、腸の運動が低下しすぎることで起こることがあります。

他の選択肢の誤り:
・「激しい水様性の下痢」:イレウスは腸の内容物が滞る状態であり、下痢が止まらなくなるという症状は、イレウスの典型的な症状とは異なります。
・「胃酸の逆流による胸焼け」:これは逆流性食道炎など、別の消化器系のトラブルでみられる症状であり、イレウスの症状ではありません。
・「鮮血の混じった便と肛門の痛み」:これは痔などでみられる症状であり、イレウスに特有の症状ではありません。
問62-6

呼吸器系の副作用である「間質性肺炎」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①気管支が細菌に感染して炎症を起こし、黄色い色の痰が出るのが特徴である。
  • ②階段を登ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・空咳が出る等の症状が現れる。
  • ③風邪の症状とよく似ているため、風邪薬を飲み続けながら様子を見ることが推奨される。
  • ④肺胞の中に水分が溜まり、ゼーゼーと音のする呼吸(喘鳴)になるとされる。
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正解 ②階段を登ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・空咳が出る等の症状が現れる。
解説
間質性肺炎は、肺胞の壁(間質)に炎症が起こる病気で、細菌感染による一般的な肺炎とは異なります。少し体を動かしただけで息切れがしたり、痰の絡まない乾いた咳(空咳)が続いたりするのが特徴です。風邪の症状と区別がつきにくいため、風邪薬を使用し続けて様子を見てしまうと症状が悪化する恐れがあり、注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「細菌感染で黄色い痰が出る」:これは細菌性の気管支炎や肺炎でみられる特徴であり、間質性肺炎は主に乾いた咳(空咳)が特徴で、色のついた痰を伴う典型的な症状ではありません。
・「風邪薬を飲み続けて様子を見ることが推奨される」:間質性肺炎が疑われる症状が現れた場合は、そのまま様子を見るのではなく、速やかに医療機関を受診することが重要です。
・「肺胞に水分が溜まり喘鳴になる」:これは肺水腫や喘息などでみられる症状であり、間質性肺炎の典型的な症状とは異なります。
問72-6

「腎障害」の兆候として、注意すべき症状はどれか。

  • ①尿量の減少、全身のむくみ、倦怠感、尿の濁り。
  • ②頻尿、排尿時の痛み、残尿感が続くようになる。
  • ③激しい喉の渇きが続き、多尿になり体重が減少する。
  • ④右脇腹に激しい痛みが走り、血尿が出るようになる。
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正解 ①尿量の減少、全身のむくみ、倦怠感、尿の濁り。
解説
腎臓の機能が低下すると、老廃物や余分な水分をうまく排泄できなくなり、尿量の減少、全身のむくみ(浮腫)、倦怠感、尿の濁りといった症状が現れます。発疹などの症状を伴うこともあります。

他の選択肢の誤り:
・「頻尿、排尿痛、残尿感」:これらは主に膀胱炎など尿路感染症でみられる症状であり、腎障害に特有の症状とは異なります。
・「喉の渇き、多尿、体重減少」:これらは主に糖尿病でみられる典型的な症状であり、腎障害の兆候として注意すべき症状とは異なります。
・「右脇腹の激しい痛みと血尿」:これらは主に尿路結石でみられる症状であり、腎障害に特有の症状とは異なります。
問82-6

「喘息(ぜんそく)発作」を誘発する可能性のある医薬品成分(アスピリン喘息)はどれか。

  • ①消化酵素(ジアスターゼ等)
  • ②解熱鎮痛成分(アスピリン、イブプロフェン等)
  • ③ビタミン成分(ビタミンB群等)
  • ④制酸成分(炭酸カルシウム等)
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正解 ②解熱鎮痛成分(アスピリン、イブプロフェン等)
解説
アスピリンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、喘息の持病がある人が使用すると、喘息発作を誘発することがあります。これを「アスピリン喘息」と呼び、喘息の既往がある人が解熱鎮痛薬を使用する際は特に注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「消化酵素」:ジアスターゼ等の消化酵素成分は、喘息発作の誘発とは関連が知られていない成分です。
・「ビタミン成分」:ビタミンB群等のビタミン成分は、アスピリン喘息の原因として知られる成分ではありません。
・「制酸成分」:炭酸カルシウム等の制酸成分は、胃酸を中和する目的で使われる成分であり、喘息発作の誘発とは関連が知られていません。
問92-6

精神神経系の副作用に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①抗ヒスタミン成分による「眠気」は、重大な事故につながる恐れがあるため、乗物等の運転は避ける。
  • ②無菌性髄膜炎以外の精神神経系副作用は、一過性であり回復するため放置してよいとされている。
  • ③小児が抗ヒスタミン薬をどれだけ服用したとしても、興奮や痙攣を起こすことは決してないとされる。
  • ④医薬品による精神障害は、使用者の性格の問題であり、薬理作用とは全く関係ないとされている。
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正解 ①抗ヒスタミン成分による「眠気」は、重大な事故につながる恐れがあるため、乗物等の運転は避ける。
解説
抗ヒスタミン成分を含む医薬品を使用すると眠気が現れることがあり、乗物や機械類の運転操作中に眠気が生じると重大な事故につながる恐れがあるため、添付文書の「してはいけないこと」の欄に、使用後は乗物等の運転を避けるよう記載されています。

他の選択肢の誤り:
・「無菌性髄膜炎以外は放置してよい」:精神神経系の副作用は、無菌性髄膜炎に限らず、症状によっては原因医薬品の使用を中止し、医療機関を受診する必要があるものもあり、一律に放置してよいわけではありません。
・「小児は興奮や痙攣を起こすことは決してない」:小児が抗ヒスタミン薬を使用すると、眠気ではなくかえって興奮や痙攣といった症状(逆説的興奮)が現れることがあります。
・「精神障害は性格の問題で薬理作用と関係ない」:医薬品による精神障害様の症状は、成分が中枢神経系に影響を及ぼす薬理作用によって起こるものであり、使用者の性格の問題ではありません。
問102-6

「接触皮膚炎」と「光線過敏症」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①接触皮膚炎は、医薬品が触れた場所だけでなく、全身に発疹が広がるのが特徴である。
  • ②光線過敏症は、薬を使用し日光に当たった部分にかぶれや発赤などの症状が現れる。
  • ③湿布薬による光線過敏症は、使用中止後すぐに日光に当たっても問題ないとされる。
  • ④これらは内服薬でのみ発生するものであり、外用薬では発生しないとされている。
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正解 ②光線過敏症は、薬を使用し日光に当たった部分にかぶれや発赤などの症状が現れる。
解説
光線過敏症は、医薬品を使用した部分が日光(紫外線)に当たることが引き金となって、かぶれや発赤などの症状が現れるものです。医薬品が触れた部分に限局して起こる接触皮膚炎とは異なり、日光に当たることが発症の条件となります。

他の選択肢の誤り:
・「接触皮膚炎は全身に発疹が広がる」:接触皮膚炎(かぶれ)は、基本的に医薬品が触れた部分に限局して起こるのが特徴であり、全身に広がることは典型的な特徴ではありません。
・「湿布薬の光線過敏症は使用中止後すぐに日光に当たっても問題ない」:湿布薬(ケトプロフェン等)による光線過敏症は、使用を中止した後も成分が皮膚に残っていることがあるため、しばらくの間(数週間程度)は患部を衣服等で覆い、日光を避ける必要があります。
・「内服薬のみで外用薬では発生しない」:接触皮膚炎や光線過敏症は、貼付剤等の外用薬によって起こることが多い副作用であり、内服薬のみで発生するという記述は誤りです。

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