2026年版・2-8

2-8 皮膚(外皮系)の構造と働きの一問一答

登録販売者試験「第2章:人体の働きと医薬品」から、2-8 皮膚(外皮系)の構造と働きに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-8

皮膚の構造に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①皮膚は単一の組織からなり、層構造には分かれていない。
  • ②皮膚は2層構造であり、皮下組織という層は存在しない。
  • ③皮膚は、表面から真皮、表皮、皮下組織の順に3層構造となっている。
  • ④皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織の順に3層構造となっている。
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正解 ④皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織の順に3層構造となっている。
解説
皮膚は体の一番外側にあり、表面から順に表皮・真皮・皮下組織という3つの層が重なった構造になっています。この3層構造によって、体を外部の刺激から保護するとともに、体温調節や感覚の受容など様々な機能を担っています。

他の選択肢の誤り:
・「単一の組織で層構造に分かれていない」:皮膚は単一の組織ではなく、表皮・真皮・皮下組織という性質の異なる3つの層が重なってできています。
・「2層構造で皮下組織という層は存在しない」:皮膚は2層ではなく3層構造であり、真皮の下には皮下組織という層が存在します。
・「表面から真皮、表皮、皮下組織の順」:層の並び順が誤っており、正しくは表面に近い方から表皮、真皮、皮下組織の順です。
問22-8

表皮の最も外側にある「角質層」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①ケラチンでできた角質細胞等からなり、水分蒸発や異物侵入を防ぐ働きがある。
  • ②生きた細胞が規則正しく並んでおり、血管が豊富に通っている層とされる。
  • ③角質層は加齢とともに厚みを増し続け、生涯にわたって剥がれ落ちないとされる。
  • ④角質層には神経終末が豊富に分布しており、痛みを感じる主な部位とされる。
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正解 ①ケラチンでできた角質細胞等からなり、水分蒸発や異物侵入を防ぐ働きがある。
解説
角質層は、線維性のタンパク質であるケラチンでできた角質細胞と、その隙間を埋める細胞間脂質から構成されています。この構造によって、体内の水分が過剰に蒸発するのを防ぐとともに、外部からの異物の侵入を防ぐバリア機能を担っています。

他の選択肢の誤り:
・「生きた細胞が並び血管が豊富に通っている」:角質層を構成する角質細胞は、核を失った死んだ細胞であり、この層自体に血管は通っていません。
・「加齢とともに厚みを増し続け生涯剥がれ落ちない」:角質層は、新しい細胞に置き換わる新陳代謝(ターンオーバー)によって、一定の周期で垢として自然に剥がれ落ちていきます。
・「神経終末が豊富で痛みを感じる主な部位」:角質層自体には神経は通っておらず、痛みなどの感覚を受け取る神経終末は、より内側の層に分布しています。
問32-8

皮膚の色に関与する「メラニン色素」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①メラニン色素は皮下組織で産生され、脂肪の蓄積とともに増加するとされている。
  • ②表皮最下層の産生細胞(メラノサイト)で作られ、紫外線から組織を防護する。
  • ③メラニン色素の産生は、紫外線を浴びることで抑制されるという説がある。
  • ④真皮にのみ存在し、表皮には全く存在しない色素成分であるとされている。
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正解 ②表皮最下層の産生細胞(メラノサイト)で作られ、紫外線から組織を防護する。
解説
メラニン色素は、表皮の一番下の層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で作られる色素で、紫外線を吸収・散乱させることで、皮膚のより奥深くにある組織が紫外線のダメージを受けないよう防護する役割を担っています。

他の選択肢の誤り:
・「皮下組織で産生され脂肪の蓄積とともに増加する」:メラニン色素を産生するのは皮下組織ではなく、表皮最下層にあるメラノサイトです。脂肪の蓄積量とは関係がありません。
・「紫外線を浴びることで産生が抑制される」:実際には逆で、紫外線を浴びるとメラニンの産生はむしろ促進されます。これが日焼けで肌が黒くなる仕組みです。
・「真皮にのみ存在し表皮には全く存在しない」:メラニン色素は表皮の最下層に存在するものであり、表皮に存在しないというのは誤りです。
問42-8

真皮の構造と働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①真皮は表皮の外側にあり、紫外線に最初にさらされる層とされる。
  • ②真皮は脂肪細胞のみで構成され、断熱材の機能に特化しているとされる。
  • ③コラーゲン等からなり、血管や知覚神経の末端等が分布している組織。
  • ④角質層と同様にケラチンを主成分とし、血管や神経は存在しない層である。
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正解 ③コラーゲン等からなり、血管や知覚神経の末端等が分布している組織。
解説
真皮は表皮のすぐ下にある層で、コラーゲンなどの線維性タンパク質を主成分とする結合組織でできています。この層には毛細血管や、痛みや触覚などを感じ取る知覚神経の末端が豊富に分布しており、皮膚の弾力や様々な感覚を支える役割を担っています。

他の選択肢の誤り:
・「表皮の外側にあり紫外線に最初にさらされる」:真皮は表皮の外側ではなく内側(下)にある層であり、紫外線を最初に受けるのは表皮です。
・「脂肪細胞のみで構成され断熱材機能に特化」:脂肪細胞を多く含み断熱材のような役割を果たすのは真皮ではなく、その下にある皮下組織です。
・「ケラチンを主成分とし血管や神経は存在しない」:ケラチンを主成分とするのは角質層であり、真皮の主成分はコラーゲン等です。また真皮には血管や神経が豊富に分布しています。
問52-8

皮下組織に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①皮下組織には血管や神経が全く分布していないとされる組織である。
  • ②皮下組織は表皮のすぐ下に位置し、真皮より皮膚表面に近い層である。
  • ③皮下組織は主に軟骨組織からなり、脂肪はほとんど含まれない層である。
  • ④脂肪細胞が多い組織で、外部の衝撃を吸収し体温を保つ働きがある。
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正解 ④脂肪細胞が多い組織で、外部の衝撃を吸収し体温を保つ働きがある。
解説
皮下組織は真皮のさらに下にある皮膚の一番深い層で、脂肪細胞を豊富に含んでいます。外部からの衝撃を吸収するクッションとしての役割や、体外への熱の放散を防ぐ断熱材として体温を保つ役割を担っています。

他の選択肢の誤り:
・「血管や神経が全く分布していない」:皮下組織にも血管や神経が通っており、全く分布していないという記述は誤りです。
・「表皮のすぐ下に位置し真皮より表面に近い」:皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織の順に並んでおり、皮下組織は最も表面から遠い、一番深い層です。
・「主に軟骨組織からなり脂肪はほとんど含まれない」:皮下組織は軟骨組織ではなく、脂肪細胞を主体とする組織です。
問62-8

汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①エクリン腺は全身に分布し、体温調節のための発汗に関与する腺である。
  • ②エクリン腺・アポクリン腺のいずれも、体温調節には関与しないとされる。
  • ③アポクリン腺は全身に分布し、エクリン腺はわきの下等一部にのみ分布する。
  • ④汗腺は真皮より深い骨格筋の内部にのみ存在する組織とされる。
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正解 ①エクリン腺は全身に分布し、体温調節のための発汗に関与する腺である。
解説
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。エクリン腺はほぼ全身に分布しており、体温が上がった際に汗を分泌して体温を下げる、体温調節のための発汗を担っています。一方、アポクリン腺はわきの下等の限られた部位にのみ分布し、分泌される汗は体臭に関与するとされています。

他の選択肢の誤り:
・「いずれも体温調節に関与しない」:エクリン腺は体温調節のための発汗を担う重要な役割があり、体温調節に関与しないという記述は誤りです。
・「アポクリン腺が全身、エクリン腺が一部」:実際は逆で、全身に広く分布するのはエクリン腺であり、わきの下等の一部にのみ分布するのがアポクリン腺です。
・「骨格筋の内部にのみ存在する」:汗腺は皮膚の中(真皮から皮下組織にかけて)に存在するものであり、骨格筋の内部に存在するわけではありません。
問72-8

皮脂腺から分泌される「皮脂」の働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①皮脂は角質層の水分蒸発を促進し、乾燥をむしろ早める働きを持つとされる。
  • ②皮膚を保湿し、皮膚表面を弱酸性に保って細菌の増殖を抑える働き。
  • ③皮脂の分泌は、思春期以降になると完全に停止してしまうとされる。
  • ④皮脂は汗と混じることで、皮膚のアルカリ性を強める働きを持つとされる。
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正解 ②皮膚を保湿し、皮膚表面を弱酸性に保って細菌の増殖を抑える働き。
解説
皮脂腺から分泌される皮脂は、皮膚の表面を薄い膜のように覆うことで潤いを保つとともに、皮膚表面を弱酸性に保つことで、一部の雑菌が繁殖しにくい環境を作る働きを担っています。

他の選択肢の誤り:
・「水分蒸発を促進し乾燥を早める」:皮脂は実際には皮膚表面を覆って水分の蒸発を防ぐ働きをしており、乾燥を早めるというのは事実と逆です。
・「思春期以降に分泌が完全に停止する」:皮脂の分泌は思春期にかけて活発になる傾向があり、その後も生涯を通じて続くものであり、完全に停止するわけではありません。
・「アルカリ性を強める」:皮脂は皮膚表面を弱酸性に保つ働きをしており、アルカリ性を強めるわけではありません。
問82-8

立毛筋(毛穴に付属する筋肉)の働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①立毛筋は消化管の運動にのみ関与し、皮膚には存在しない筋肉とされる。
  • ②随意筋であり、意識してコントロールして動かすことができる筋肉である。
  • ③寒冷刺激等によって収縮し、毛穴を立たせて鳥肌を生じさせる筋肉。
  • ④立毛筋が収縮すると、皮脂の分泌が完全に停止してしまうとされる。
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正解 ③寒冷刺激等によって収縮し、毛穴を立たせて鳥肌を生じさせる筋肉。
解説
立毛筋は毛穴に付属する小さな筋肉で、自律神経の働きによって寒さを感じた時や精神的に緊張した時などに収縮し、毛穴を立たせて鳥肌(立毛)を生じさせます。

他の選択肢の誤り:
・「消化管の運動にのみ関与し皮膚には存在しない」:立毛筋は皮膚の毛穴に付属する筋肉であり、消化管の運動に関与するものではありません。
・「随意筋で意識してコントロールできる」:立毛筋は自律神経に支配される不随意筋であり、自分の意志で自由に動かすことはできません。
・「収縮すると皮脂の分泌が完全に停止する」:立毛筋の収縮と皮脂腺からの皮脂分泌の停止との間に、このような関係は確認されていません。
問92-8

皮膚の主な機能に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①外界の刺激を感知する機能を持つ、感覚器としての側面がある。
  • ②体内の水分を保持する機能を持つ、重要な役割がある。
  • ③体の維持と保護(体外からの異物の侵入を防ぐ)機能を持つ。
  • ④老廃物の大部分を排出する、体内で最も主要な排泄器官である。
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正解 ④老廃物の大部分を排出する、体内で最も主要な排泄器官である。
解説
体内で生じた老廃物の大部分を排出する主要な排泄器官は腎臓であり、尿として体外へ排出されます。皮膚も汗などを通じてごく一部の老廃物を排出しますが、体内で最も主要な排泄器官とはいえません。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「感覚器としての側面」:皮膚には触覚、痛覚、温度感覚などを感じ取る神経終末が分布しており、外界の刺激を感知する感覚器としての機能があります。
・「体内の水分を保持する機能」:角質層などの構造によって、体内の水分が過剰に蒸発するのを防ぎ、体の水分バランスを保つ役割を担っています。
・「体の維持と保護の機能」:皮膚は体を覆うことで、外部からの細菌や異物の侵入、物理的な刺激等から体を保護する役割を担っています。
問102-8

爪や毛(体毛)の働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①爪は皮膚の一部が変化してできたもので、指先を保護する働きがある。
  • ②毛根には血管や神経が全く通っておらず、体の代謝は関与しない。
  • ③毛や爪は皮膚の付属器官ではなく、骨格系に分類される組織である。
  • ④爪は皮下組織が硬化してできたもので、真皮や表皮とは無関係である。
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正解 ①爪は皮膚の一部が変化してできたもので、指先を保護する働きがある。
解説
爪や毛は、いずれも皮膚(表皮)の一部が硬く変化してできた皮膚付属器官です。爪は指先を外部の刺激から保護する役割を担い、毛は皮膚を保護するとともに、感覚を感じ取る働きの一部も担っています。

他の選択肢の誤り:
・「毛根には血管や神経が全く通っておらず代謝は関与しない」:毛根の周囲(毛球部)には毛細血管や神経が通っており、細胞分裂などの活発な代謝活動が行われています。
・「骨格系に分類される組織である」:毛や爪は骨格系の組織ではなく、皮膚(表皮)が変化してできた皮膚付属器官に分類されます。
・「皮下組織が硬化してでき真皮や表皮とは無関係」:爪は皮下組織ではなく表皮の一部が変化してできたものであり、表皮と密接に関わっています。

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