2026年版・1-4

1-4 小児・高齢者・妊婦等への配慮の一問一答

登録販売者試験「第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識」から、1-4 小児・高齢者・妊婦等への配慮に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全470問) 第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-4

小児への医薬品使用に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①小児は成人の縮小版であるため、成人の用量を体重に合わせて減らせば安全である。
  • ②小児は代謝・排泄機能が未発達であるため、大人に比べて副作用が出やすく、重篤化しやすい。
  • ③5歳未満の幼児であれば、錠剤やカプセル剤を服用させても喉に詰まらせる心配はない。
  • ④小児用として販売されている医薬品であれば、保護者の判断のみで長期間漫然と使用してよい。
答えと解説を見る
正解 ②小児は代謝・排泄機能が未発達であるため、大人に比べて副作用が出やすく、重篤化しやすい。
解説
小児は肝臓や腎臓の機能が発達の途上にあり、医薬品の成分を分解・排出する働きが未熟です。そのため、医薬品の成分が体内に長くとどまりやすく、作用や副作用が大人よりも強く出ることがあります。また、脳と血液の間で物質の出入りを制限する血液脳関門も未発達であるため、中枢神経系に影響する副作用も現れやすいとされています。

他の選択肢の誤り:
・「成人の縮小版で体重換算すれば安全」:小児は単に体が小さい成人ではなく、臓器の機能自体が未発達であるため、体重換算だけで成人の用量を単純に減らしても安全とは限りません。
・「5歳未満は喉に詰まらせる心配はない」:乳幼児は喉や消化管の機能が未発達なため、錠剤やカプセル剤を誤嚥・誤飲する危険性がむしろ高く、注意が必要です。
・「小児用医薬品なら保護者の判断で長期使用してよい」:小児用であっても、症状が改善しないまま漫然と使用を続けることは適切ではなく、一定期間で改善がみられない場合は医療機関の受診を促す必要があります。
問21-4

医薬品の添付文書における「小児」等の年齢区分について、正しい組み合わせはどれか。

  • ①新生児:生後4週未満、乳児:生後1年未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満
  • ②新生児:生後1週未満、乳児:生後6ヶ月未満、幼児:3歳未満、小児:12歳未満
  • ③新生児:生後1年未満、乳児:生後3年未満、幼児:6歳未満、小児:18歳未満
  • ④新生児:生後1日未満、乳児:生後1ヶ月未満、幼児:1歳未満、小児:6歳未満
答えと解説を見る
正解 ①新生児:生後4週未満、乳児:生後1年未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満
解説
医薬品の添付文書では、年齢によって薬の効き方や安全性への配慮が異なるため、おおよその目安として年齢区分が用いられます。一般的に「新生児」は生後4週未満、「乳児」は生後1年未満、「幼児」は7歳未満、「小児」は15歳未満を指すものとして扱われます。年齢区分ごとに使用可否や用量が細かく定められている医薬品もあるため、登録販売者は購入者の年齢を正確に確認する必要があります。

他の選択肢の誤り:
・選択肢2〜4:いずれも各区分の年齢の数値が実際の定義(新生児は生後4週未満、乳児は生後1年未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満)と異なっており、正しい組み合わせではありません。
問31-4

高齢者の医薬品使用に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①肝機能や腎機能が低下していることが多く、医薬品の効き目が強く出すぎることがある。
  • ②喉の筋肉が衰えている場合、錠剤などを誤嚥(ごえん)してしまう恐れがある。
  • ③複数の持病で多くの薬を服用していることが多く、相互作用のリスクが高い。
  • ④高齢者は生理機能が安定しているため、副作用のリスクは若年層よりも低い。
答えと解説を見る
正解 ④高齢者は生理機能が安定しているため、副作用のリスクは若年層よりも低い。
解説
高齢者は加齢に伴って肝臓や腎臓など医薬品を代謝・排泄する臓器の機能が低下していることが多く、医薬品の成分が体内に蓄積しやすいため、副作用のリスクは若年層よりもむしろ高くなります。「生理機能が安定している」という前提自体が実態と逆であり、誤った記述です。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「肝機能・腎機能の低下で効き目が強く出すぎる」:加齢により代謝・排泄機能が低下すると、通常量の服用でも薬の血中濃度が高くなりすぎ、作用が強く出ることがあります。
・「誤嚥の恐れがある」:高齢者は喉の筋肉(嚥下機能)が衰えていることが多く、錠剤やカプセル剤を飲み込む際に誤って気管に入ってしまう誤嚥のリスクが高まります。
・「相互作用のリスクが高い」:高齢者は複数の持病を抱え、多種類の薬を同時に服用していることが多いため、薬同士の相互作用が起こりやすい状態にあります。
問41-4

妊婦の医薬品使用に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①胎盤関門があるため、母体が摂取した医薬品成分が胎児に到達することはない。
  • ②ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の過剰摂取により胎児に奇形を起こすリスクがある。
  • ③妊娠中に便秘になった場合、ヒマシ油などの強力な下剤を使用することが推奨される。
  • ④妊娠週数に関わらず、一般用医薬品であれば胎児への影響を考慮する必要はない。
答えと解説を見る
正解 ②ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の過剰摂取により胎児に奇形を起こすリスクがある。
解説
妊娠を計画している時期や妊娠初期にビタミンAを大量に摂取すると、胎児に先天異常(奇形)を起こすリスクが高まることが知られています。母体と胎児の間には胎盤関門と呼ばれる仕組みがありますが、これは完全な壁ではなく、多くの医薬品成分が胎盤を通過して胎児に移行するため、妊婦が医薬品を使用する際には成分ごとの注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「胎盤関門があり成分は胎児に到達しない」:胎盤関門は未発達・不完全であり、多くの医薬品成分がこれを通過して胎児に移行するため、到達しないとする記述は誤りです。
・「ヒマシ油などの強力な下剤が推奨される」:ヒマシ油などの強い刺激性下剤は、腸の運動を過度に高めて子宮の収縮を誘発するおそれがあるため、妊婦への使用は避けるべきとされています。
・「妊娠週数に関わらず影響を考慮しなくてよい」:一般用医薬品であっても、妊娠週数や成分によっては胎児に影響を及ぼす可能性があるため、常に考慮が必要です。
問51-4

授乳中の女性が医薬品を使用する場合の注意点として、正しいものはどれか。

  • ①医薬品成分が母乳中に移行することはないため、授乳を続けることに問題はない。
  • ②一部の医薬品成分は母乳中に移行し、乳児に下痢や興奮などの影響を与えることがある。
  • ③授乳中は全ての一般用医薬品の使用が禁止されているため、我慢しなければならない。
  • ④乳児への影響を避けるため、薬を服用した直後に必ず授乳を行うことが推奨されている。
答えと解説を見る
正解 ②一部の医薬品成分は母乳中に移行し、乳児に下痢や興奮などの影響を与えることがある。
解説
カフェインや抗ヒスタミン成分、一部の下剤成分などは母乳中に移行することが知られており、これを摂取した乳児に下痢、興奮、眠気などの症状が現れることがあります。授乳中に医薬品を使用する必要がある場合は、授乳の直後に服用して次の授乳までできるだけ間隔を空ける、あるいは医師や薬剤師に相談するなどの工夫が求められます。

他の選択肢の誤り:
・「母乳中に移行することはない」:カフェインや抗ヒスタミン成分など、実際に母乳中へ移行して乳児に影響を及ぼす成分が存在するため誤りです。
・「全ての一般用医薬品の使用が禁止されている」:授乳中に使用を避けるべき成分は一部であり、全ての一般用医薬品が一律に禁止されているわけではありません。
・「服用直後に必ず授乳を行うことが推奨」:実際には逆で、授乳の直後に服用し、次の授乳までできるだけ時間を空けることで乳児への影響を減らす工夫が推奨されます。
問61-4

薬害事件「サリドマイド訴訟」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①催眠鎮静剤として販売されたサリドマイドを妊婦が服用したことで、胎児に四肢欠損等の障害が発生した。
  • ②整腸剤として販売されたキノホルムにより、亜急性脊髄視神経症(SMON)が発生した事件である。
  • ③血液製剤の投与により、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染が広がった事件を指すものである。
  • ④脳外科手術に使用された乾燥硬膜により、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)が発生した事件である。
答えと解説を見る
正解 ①催眠鎮静剤として販売されたサリドマイドを妊婦が服用したことで、胎児に四肢欠損等の障害が発生した。
解説
サリドマイドは催眠鎮静剤として承認され、妊婦のつわり(悪心・嘔吐)対策として胃腸薬にも配合されていました。服用した妊婦から四肢欠損(手足の一部が欠けた状態)などの障害を持つ子どもが生まれる被害が世界的に発生し、大きな社会問題となりました。この事件を契機に、医薬品の副作用情報の収集体制の整備や、副作用情報に関するWHOを通じた国際的な情報交換の仕組みづくりが進みました。

他の選択肢の誤り:
・「整腸剤キノホルムでSMONが発生」:これはサリドマイド訴訟ではなくスモン訴訟についての記述です。
・「血液製剤でHIV感染が広がった」:これはサリドマイド訴訟ではなく薬害エイズ(HIV)訴訟についての記述です。
・「乾燥硬膜でCJDが発生した」:これはサリドマイド訴訟ではなくCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟についての記述です。
問71-4

薬害事件「スモン(SMON)」の原因となった医薬品成分はどれか。

  • ①サリドマイド
  • ②キノホルム
  • ③非加熱血液製剤
  • ④ヒト乾燥硬膜
答えと解説を見る
正解 ②キノホルム
解説
キノホルムはもともと整腸剤(下痢止め)として広く使用されていましたが、服用した人に亜急性脊髄視神経症(SMON:Subacute Myelo-Optico-Neuropathyの略)と呼ばれる重篤な神経障害を引き起こしました。手足のしびれや麻痺、視力障害などの症状が現れ、中には失明や歩行困難に至った患者もいます。この事件を機に、医薬品副作用被害救済制度の創設につながる議論が進みました。

他の選択肢の誤り:
・「サリドマイド」:催眠鎮静剤として販売され、胎児の四肢欠損等を引き起こしたサリドマイド訴訟の原因物質であり、スモンの原因ではありません。
・「非加熱血液製剤」:HIVウイルスに汚染された血液製剤が原因となった薬害エイズ訴訟に関する物質であり、スモンとは別の事件です。
・「ヒト乾燥硬膜」:脳外科手術に用いられ、プリオン蛋白の感染によりCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)を引き起こしたものであり、スモンとは別の事件です。
問81-4

薬害エイズ事件(HIV訴訟)を教訓として行われた対策として、誤っているものはどれか。

  • ①血液製剤の安全性を確保するための対策が大きく強化された。
  • ②緊急に必要とされる医薬品を輸入するための特例承認制度が廃止された。
  • ③医薬品の副作用情報を収集し提供するための体制整備が進められた。
  • ④感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律が制定された。
答えと解説を見る
正解 ②緊急に必要とされる医薬品を輸入するための特例承認制度が廃止された。
解説
薬害エイズ事件では、HIVウイルスに汚染された非加熱血液製剤の投与により多くの患者が感染しました。この事件を教訓に、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給できるようにするための特例的な承認の仕組みが整備(新設)されました。「廃止された」という記述は事実と正反対であり、誤りです。国と製薬企業を被告とした訴訟の和解を機に、旧厚生省の建物内には再発防止を誓う「誓いの碑」も設置されています。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「血液製剤の安全性確保対策の強化」:原料血漿の管理体制や検査・問診の充実など、血液製剤の安全対策が大幅に強化されました。
・「副作用情報の収集・提供体制の整備」:サリドマイド事件・スモン事件からの取り組みを土台に、薬害エイズ事件を契機として副作用情報の収集・提供体制がさらに強化されました。
・「感染症予防・医療に関する法律の制定」:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の制定など、感染症対策の法的な環境整備が進められました。
問91-4

CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜を介して、プリオン蛋白に感染したことによる薬害事件である。
  • ②ウイルスに汚染された非加熱の血液製剤が投与されたことにより発生した薬害事件を指すものである。
  • ③サリドマイド製剤を妊婦が服用したことにより、胎児に先天異常が生じた薬害事件を指すものである。
  • ④一般用医薬品として販売された風邪薬による重篤な副作用として社会問題になった事件を指すものである。
答えと解説を見る
正解 ①脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜を介して、プリオン蛋白に感染したことによる薬害事件である。
解説
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)は、脳の機能が急速に障害され、認知症に似た症状が現れて死に至る重篤な神経難病です。プリオンと呼ばれる異常なタンパク質が原因とされ、脳外科手術等に使用されたヒト乾燥硬膜(人の死体から採取した硬膜を加工した医療材料)を介して感染が広がったことが問題となりました。この事件は、輸血用血液や医療材料など、人や動物に由来する生物由来製品の安全対策強化の大きな契機となりました。

他の選択肢の誤り:
・「非加熱血液製剤でHIV感染」:これはCJD訴訟ではなく薬害エイズ(HIV)訴訟についての記述です。
・「サリドマイド製剤で胎児に先天異常」:これはCJD訴訟ではなくサリドマイド訴訟についての記述です。
・「一般用医薬品の風邪薬による重篤な副作用」:CJDはヒト乾燥硬膜を介した感染によるものであり、一般用医薬品の風邪薬が直接の原因ではありません。
問101-4

これら薬害事件の共通点と教訓に関する記述として、最も重要な考え方はどれか。

  • ①医薬品は経済効果を最優先に考えるべきであり、多少のリスクも許容されるべきである。
  • ②副作用の初期兆候を見逃さず、迅速に情報を共有し、被害の拡大を防ぐことが重要である。
  • ③過去に起きた薬害は当時の技術不足のみが原因であり、現代では起こり得ないとされる。
  • ④国や製薬企業の責任のみが問われるべきであり、医療従事者や販売者には関係がないとされる。
答えと解説を見る
正解 ②副作用の初期兆候を見逃さず、迅速に情報を共有し、被害の拡大を防ぐことが重要である。
解説
サリドマイド訴訟、スモン訴訟、薬害エイズ訴訟、CJD訴訟に共通するのは、初期の段階で異変や副作用の兆候が報告されていたにもかかわらず、情報の共有や対応が遅れたことで被害が拡大してしまった点です。この教訓から、医薬品の副作用情報の収集・報告体制が整備されてきました。登録販売者も、購入者から体調の変化や副作用が疑われる訴えを聞いた際には、それを軽視せず、必要に応じて医療機関の受診を勧めるなど適切に対応する役割を担っています。

他の選択肢の誤り:
・「経済効果を最優先しリスクを許容すべき」:薬害事件の教訓は安全性を軽視した結果として被害が拡大したことにあり、経済効果を最優先すべきという考え方は正反対です。
・「当時の技術不足のみが原因で現代では起こり得ない」:技術が進歩した現代でも、情報共有の遅れや対応の不備があれば同様の被害が起こり得るため、この考え方は不適切です。
・「国や製薬企業の責任のみで医療従事者・販売者に関係ない」:登録販売者を含む医薬品の販売等に従事する専門家も、購入者からの副作用情報に注意を払い、適切に対応する重要な役割を担っています。

登録販売者試験の対策問題(全470問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。