2026年版・1-3

1-3 相互作用と飲み合わせの一問一答

登録販売者試験「第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識」から、1-3 相互作用と飲み合わせに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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アプリ形式で解く(全470問) 第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-3

医薬品の相互作用に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①相互作用は医薬品同士の間でのみ発生し、食品との間では発生しない。
  • ②一般用医薬品同士であれば成分が穏やかなため、併用しても相互作用は起きない。
  • ③相互作用により、医薬品の作用が増強したり、逆に減弱したりすることがある。
  • ④風邪薬と解熱鎮痛薬は成分が似ているため、併用することでより早く治る。
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正解 ③相互作用により、医薬品の作用が増強したり、逆に減弱したりすることがある。
解説
複数の医薬品を併用したり、医薬品を特定の食品と一緒に摂取したりすると、成分同士が体内で影響し合い、作用が強く出すぎて副作用のリスクが高まったり、逆に効果が弱まって十分な治療効果が得られなくなったりすることがあります。そのため、一般用医薬品を選ぶ際は、他に使用している医薬品や食品との飲み合わせに注意する必要があります。

他の選択肢の誤り:
・「医薬品同士のみ」:相互作用は医薬品同士だけでなく、食品(アルコール、カフェイン、グレープフルーツ、サプリメント等)との間でも起こります。
・「一般用医薬品同士は相互作用が起きない」:一般用医薬品は作用が緩和されているものが多いですが、成分が重複したり影響し合ったりすれば相互作用は起こり得ます。
・「併用でより早く治る」:似た成分を含む医薬品を併用すると、有効成分の重複摂取となり、効果が高まるのではなく、副作用のリスクが高まるだけです。
問21-3

医薬品とアルコール(酒類)の相互作用に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①アルコールは肝臓の代謝機能を亢進させるため、アセトアミノフェン等の肝障害リスクが高まる。
  • ②アルコールを含む飲料で薬を服用すると、吸収が遅くなり効果が穏やかになるため推奨される。
  • ③抗ヒスタミン薬とアルコールを併用しても、眠気などの副作用に一切影響しないとされている。
  • ④アルコールは胃の粘膜を保護する働きがあり、アスピリン等の胃腸障害を軽減するとされている。
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正解 ①アルコールは肝臓の代謝機能を亢進させるため、アセトアミノフェン等の肝障害リスクが高まる。
解説
アルコールは主に肝臓で代謝されますが、常習的な飲酒は肝臓の代謝酵素の働きを高める(誘導する)ため、同じく肝臓で代謝されるアセトアミノフェンなどの医薬品を服用すると、通常より肝臓に負担がかかる中間代謝物が多く生成され、肝機能障害を起こしやすくなります。また、アルコールには中枢神経を抑制する作用があるため、抗ヒスタミン薬や睡眠改善薬と一緒に摂取すると、眠気やふらつきなどの症状が増強される危険もあります。

他の選択肢の誤り:
・「吸収が遅くなり推奨される」:アルコールとの併用は推奨されるものではなく、むしろ添付文書で「服用時は飲酒を避ける」よう注意喚起されている典型的な組み合わせです。
・「眠気に一切影響しない」:アルコールと抗ヒスタミン薬はいずれも中枢神経抑制作用を持つため、併用すると眠気やめまいが強く現れることがあります。
・「胃腸障害を軽減する」:アルコールは胃の粘膜を保護するどころか刺激し、アスピリン等の解熱鎮痛薬と併用すると胃腸障害(出血等)のリスクをむしろ高めます。
問31-3

カフェインを含む医薬品と食品の飲み合わせについて、注意すべき点はどれか。

  • ①コーヒーやお茶などと併用すると、カフェインの過剰摂取となり、不眠や動悸が生じる恐れがある。
  • ②カフェインは食品には含まれていないため、食品との飲み合わせを気にする必要はないとされる。
  • ③カフェインはすぐに体外に排出されるため、短時間に連続して摂取しても問題ないとされている。
  • ④風邪薬に含まれるカフェインの量は微量であるため、コーヒーで服用しても影響はないとされている。
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正解 ①コーヒーやお茶などと併用すると、カフェインの過剰摂取となり、不眠や動悸が生じる恐れがある。
解説
総合感冒薬、解熱鎮痛薬、眠気防止薬などにはカフェインが配合されていることが多く、これらをコーヒーや紅茶、緑茶、エナジードリンクなどカフェインを含む飲料と一緒に服用すると、意図せずカフェインを過剰に摂取してしまい、めまい、不眠、頻脈(動悸)などの症状が現れることがあります。

他の選択肢の誤り:
・「食品には含まれていない」:カフェインはコーヒー、紅茶、緑茶、コーラ飲料など多くの食品・飲料に含まれています。
・「短時間の連続摂取は問題ない」:カフェインは体内から速やかに排出される成分ではなく、短時間に繰り返し摂取すれば血中濃度が上昇し、過剰摂取の症状を招く恐れがあります。
・「風邪薬のカフェインは微量で影響ない」:風邪薬に含まれるカフェイン量は製品によって異なり、他のカフェイン含有飲料と併用すれば十分に過剰摂取につながり得る量です。
問41-3

グレープフルーツジュースと一部の医薬品(降圧薬など)の相互作用について、正しい記述はどれか。

  • ①グレープフルーツの酸味が胃酸のpH値を中和することで、薬の吸収そのものを妨げるとされている。
  • ②グレープフルーツに含まれる成分が、肝臓での薬の代謝を阻害し、薬の血中濃度を上昇させる。
  • ③グレープフルーツに含まれるビタミンCが、薬の成分を分解して効果をなくしてしまうとされる。
  • ④グレープフルーツジュースと薬を同時に口に含まなければ、相互作用は起きないとされている。
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正解 ②グレープフルーツに含まれる成分が、肝臓での薬の代謝を阻害し、薬の血中濃度を上昇させる。
解説
グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類などの成分は、薬物代謝酵素(CYP3A4)の働きを阻害します。この酵素で代謝されるカルシウム拮抗薬(高血圧治療薬)などを服用すると、薬が分解されにくくなって血中濃度が異常に上昇し、作用が効きすぎることで血圧が下がりすぎるなどの危険が生じます。この阻害作用は摂取後数時間から長ければ1日程度持続することがあるため、時間をずらしても避けきれない場合があります。

他の選択肢の誤り:
・「胃酸を中和して吸収を妨げる」:グレープフルーツの相互作用は胃での吸収段階ではなく、肝臓の代謝酵素阻害によって起こるものです。
・「ビタミンCが成分を分解する」:相互作用の原因はビタミンCではなく、フラノクマリン類による代謝酵素の阻害です。
・「同時に口に含まなければ問題ない」:代謝酵素の阻害作用は摂取後も長く持続するため、服用時間をずらしても相互作用を避けられないことがあります。
問51-3

生薬成分を含む医薬品と食品の相互作用に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①生薬は天然由来であるため、食品や他の医薬品との相互作用は一切ないとされている。
  • ②甘草を含む製剤とグリチルリチンを含む食品の併用は、偽アルドステロン症のリスクを高める。
  • ③麻黄を含む製剤には鎮静作用があるとされ、コーヒーなど含む食品との併用で眠気が強くなる。
  • ④生薬製剤は効果が弱いため、複数の漢方薬を自己判断で併用しても問題ないとされている。
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正解 ②甘草を含む製剤とグリチルリチンを含む食品の併用は、偽アルドステロン症のリスクを高める。
解説
甘草(カンゾウ)の主成分であるグリチルリチン酸は、甘味料として醤油や菓子など様々な食品にも使われています。甘草を含む医薬品と、グリチルリチン酸を含む食品を重複して摂取すると、体内にナトリウムと水分が過剰にたまり、むくみ、血圧上昇、低カリウム血症などを特徴とする偽アルドステロン症を起こすリスクが高まります。

他の選択肢の誤り:
・「生薬は天然由来で相互作用が一切ない」:生薬は天然物であっても薬理作用を持つ成分を含むため、他の医薬品や食品との相互作用は起こり得ます。
・「麻黄は鎮静作用がありコーヒーで眠気が強まる」:麻黄の主成分エフェドリンは中枢神経を興奮させる作用を持つため、鎮静作用があるという記述自体が誤りです。
・「効果が弱いため自己判断の併用も問題ない」:漢方薬同士でも同じ生薬成分が重複して配合されていることがあり、自己判断で併用すると特定成分の過剰摂取につながる恐れがあります。
問61-3

複数の疾病を持つ人が医薬品を使用する場合の注意点として、正しいものはどれか。

  • ①ある病気のために使用している薬が、別の病気の症状を悪化させることがある。
  • ②一般用医薬品は作用が穏やかであるため、持病がある人でも自由に服用してよい。
  • ③医師の治療を受けている場合、一般用医薬品の使用について医師に相談する必要はない。
  • ④過去に副作用を起こした薬であっても、病気が異なれば使用して問題ない。
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正解 ①ある病気のために使用している薬が、別の病気の症状を悪化させることがある。
解説
例えば、鼻炎薬や風邪薬に配合される抗ヒスタミン成分や抗コリン成分は、尿を出しにくくする作用があるため前立腺肥大の症状を悪化させたり、眼圧を上げる作用があるため緑内障の症状を悪化させたりする恐れがあります。このように、一つの疾病の治療に使う薬が、別に抱えている疾病に悪影響を及ぼすことがあるため、添付文書の「してはいけないこと」「相談すること」の欄で持病に関する注意事項を必ず確認する必要があります。

他の選択肢の誤り:
・「作用が穏やかで自由に服用してよい」:一般用医薬品であっても、持病の種類によっては症状を悪化させる成分が含まれていることがあり、自由に服用してよいわけではありません。
・「医師に相談する必要はない」:医師の治療を受けている場合、その治療薬と一般用医薬品が影響し合う可能性があるため、使用前に医師や薬剤師に相談することが重要です。
・「過去に副作用があっても病気が異なれば問題ない」:過去に副作用を経験した成分が配合された医薬品は、病気の種類にかかわらず、再度使用することで同様の副作用を起こす危険があります。
問71-3

外用薬(塗り薬や貼り薬)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①外用薬は皮膚表面にのみ作用するため、体内(血液中)に成分が吸収されることはない。
  • ②外用薬を使用している間は、同じ成分の内服薬を併用しても過剰摂取にはならないとされる。
  • ③広範囲に使用したり、密封包帯法を行ったりすると、全身性の副作用が現れることがある。
  • ④外用薬でアレルギー症状が出た場合、すぐに洗い流せば医師に相談する必要はないとされる。
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正解 ③広範囲に使用したり、密封包帯法を行ったりすると、全身性の副作用が現れることがある。
解説
外用薬の有効成分も、皮膚を通して一定量が血液中に吸収されます。通常の使用方法であれば吸収量はわずかですが、広い範囲に塗布したり、患部をラップやフィルムで覆う密封包帯法(ODT)を行ったりすると吸収量が増え、鎮痛消炎成分やステロイド成分などで全身性の副作用が現れることがあります。

他の選択肢の誤り:
・「体内に吸収されることはない」:外用薬の成分も程度の差はあれ皮膚から吸収されるため、全く吸収されないというのは誤りです。
・「同じ成分の内服薬併用でも過剰摂取にならない」:外用薬から吸収された成分と内服薬の成分が体内で合算されるため、同じ有効成分を含む内服薬を併用すると過剰摂取のリスクが生じます。
・「洗い流せば医師に相談する必要はない」:アレルギー症状が現れた場合は、洗い流した後も皮膚科等を受診し、原因成分を確認することが重要です。
問81-3

医薬品の保管方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所を選んで保管することで品質の劣化を防ぐ。
  • ②誤飲事故を防ぐため、小児の手の届かない高い場所に保管するようにする。
  • ③他の容器に入れ替えることは、誤用や品質劣化の原因となるため避ける。
  • ④シロップ剤や点眼薬は、開封後も冷蔵庫に入れておけば消費期限まで使用できる。
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正解 ④シロップ剤や点眼薬は、開封後も冷蔵庫に入れておけば消費期限まで使用できる。
解説
医薬品のパッケージに記載されている使用期限は、あくまで未開封の状態で適切に保管された場合を前提にしたものです。シロップ剤や点眼薬は開封すると空気中の雑菌が混入しやすく、冷蔵保存していても成分の変質や細菌汚染が進むため、期限内であっても早めに使い切る必要があります。点眼薬は一般的に開封後1か月程度を目安に使い切ることが推奨されています。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「直射日光や高温多湿を避けて涼しい場所に保管」:医薬品は光や熱、湿気の影響で成分が変質しやすいため、これらを避けた保管が品質保持の基本です。
・「小児の手の届かない場所に保管」:医薬品の誤飲事故は小児に多いため、手の届かない高い場所や施錠できる場所での保管が推奨されます。
・「他の容器に入れ替えない」:元の容器から移し替えると、誤用(他の医薬品と取り違える等)や、記載されている使用期限・用法用量の情報が分からなくなる原因になります。
問91-3

医薬品と「プラセボ」の相互作用について、正しい考え方はどれか。

  • ①プラセボ効果は心理的なものなので、実際の薬理作用との相互作用は考慮しなくてよい。
  • ②医薬品の効果を最大限に引き出すため、プラセボ効果を意図的に利用すべきである。
  • ③臨床試験では、プラセボ群との比較によって医薬品の客観的な有効性を証明する。
  • ④一般用医薬品にはプラセボ効果が存在しないため、成分量のみで効果が決まる。
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正解 ③臨床試験では、プラセボ群との比較によって医薬品の客観的な有効性を証明する。
解説
プラセボ(偽薬)とは、有効成分を含まない、外見だけを本物の医薬品に似せた薬のことです。医薬品の承認審査で行われる臨床試験では、実際の医薬品を投与するグループとプラセボを投与するグループを比較し、両者の間に統計的に意味のある差(有意差)があるかどうかを確認することで、その医薬品本来の薬理作用による効果を客観的に証明します。

他の選択肢の誤り:
・「心理的なものなので相互作用は考慮しなくてよい」:プラセボ効果自体は心理的な要因を含みますが、これは臨床試験の設計上考慮すべき重要な現象であり、無視してよいものではありません。
・「意図的に利用すべきである」:医薬品の販売において、患者を欺いてプラセボ効果を意図的に利用することは適切ではありません。
・「一般用医薬品にはプラセボ効果が存在しない」:プラセボ効果は医薬品の種類にかかわらず起こり得る心理的な反応であり、一般用医薬品でも生じることがあります。
問101-3

販売時の情報提供において、購入者の併用薬を確認する理由として最も重要なものはどれか。

  • ①購入者に経済的な余裕があるかを確認し、高価な薬を勧めるため。
  • ②成分の重複による過剰摂取や、相互作用による副作用の発生を防止するため。
  • ③他の薬局で購入した医薬品の情報を集めて、市場調査に役立てるため。
  • ④併用薬がある場合は、原則として一般用医薬品の販売を断る必要があるため。
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正解 ②成分の重複による過剰摂取や、相互作用による副作用の発生を防止するため。
解説
異なる商品名の医薬品であっても、同じ有効成分が含まれていることは珍しくありません(例えば風邪薬と解熱鎮痛薬に同じ解熱鎮痛成分が配合されている場合など)。購入者が現在使用している医薬品を把握せずに販売すると、成分が重複して過剰摂取になったり、成分同士の相互作用によって思わぬ副作用が生じたりする危険があります。これを防ぐため、登録販売者は情報提供の際に併用薬の有無を確認することが求められます。

他の選択肢の誤り:
・「経済的余裕を確認し高価な薬を勧める」:併用薬の確認は安全性を確保するためのものであり、販売促進のためではありません。
・「市場調査に役立てる」:併用薬の確認は個々の購入者の安全な医薬品使用を支援するためのものであり、市場調査目的ではありません。
・「原則として販売を断る必要がある」:併用薬があるからといって一律に販売を断るのではなく、成分の重複や相互作用の有無を確認した上で、必要に応じて注意喚起や情報提供を行いながら販売の可否を判断します。

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