2026年版・3-1

3-1 かぜ薬(総合感冒薬)の一問一答

登録販売者試験「第3章:主な医薬品とその作用」から、3-1 かぜ薬(総合感冒薬)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-1

かぜ(感冒)とかぜ薬に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①かぜの約8割は細菌の感染が原因であり、抗菌薬(抗生物質)の配合が必須である。
  • ②かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑制し、かぜを根本的に治すことを目的としている。
  • ③かぜ薬は、咳、発熱、鼻水などの諸症状を緩和し、自然治癒を助ける対症療法薬である。
  • ④インフルエンザ流行期であれば、かぜの症状が出た直後に総合感冒薬を服用すれば完治する。
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正解 ③かぜ薬は、咳、発熱、鼻水などの諸症状を緩和し、自然治癒を助ける対症療法薬である。
解説
一般用のかぜ薬には、ウイルスを死滅させたり増殖を抑えたりする効果はなく、咳・発熱・鼻水といったつらい諸症状を和らげ、体が本来持っている自然治癒力の働きを助けることを目的とした対症療法薬です。

他の選択肢の誤り:
・「約8割は細菌感染で抗菌薬配合が必須」:かぜの原因の多くはウイルスであり、一般用のかぜ薬に抗菌薬(抗生物質)が配合されているわけではありません。
・「ウイルスの増殖を抑制し根本的に治す」:一般用のかぜ薬にウイルスの増殖を抑える効果はなく、あくまで諸症状を緩和する対症療法にとどまります。
・「インフルエンザ流行期に総合感冒薬で完治する」:インフルエンザは一般用の総合感冒薬で治療できるものではなく、高熱等の症状がある場合は医療機関の受診が必要です。
問23-1

かぜ薬に配合される「抗ヒスタミン成分」の主な配合目的として、正しいものはどれか。

  • ①気管支を拡張させて、咳を鎮めたり呼吸を楽にしたりする働き。
  • ②くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状を緩和する。
  • ③発熱によって生じる頭痛や関節痛の痛みを和らげる。
  • ④ウイルスや細菌の感染を防ぎ、体の免疫力を高める。
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正解 ②くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状を緩和する。
解説
抗ヒスタミン成分は、体内で分泌されるヒスタミンの働きを抑えることで、くしゃみや鼻水、鼻づまりといったアレルギー性の症状を緩和します。クロルフェニラミンマレイン酸塩などが代表的な成分で、副作用として眠気や口の渇きが現れることがあります。

他の選択肢の誤り:
・「気管支拡張で咳を鎮める」:これはメチルエフェドリン等の気管支拡張成分の働きであり、抗ヒスタミン成分の主な配合目的ではありません。
・「頭痛や関節痛を和らげる」:これはアセトアミノフェン等の解熱鎮痛成分の働きであり、抗ヒスタミン成分の主な配合目的ではありません。
・「ウイルスや細菌の感染を防ぎ免疫力を高める」:抗ヒスタミン成分にこのような作用はなく、あくまでアレルギー症状の緩和を目的とした成分です。
問33-1

かぜ薬に配合される成分とその働きの組み合わせとして、正しいものはどれか。

  • ①デキストロメトルファン ―― 気管支を広げて呼吸を楽にする
  • ②グアイフェネシン ――――― 痰(たん)の切れを良くする(去痰)
  • ③アセトアミノフェン ―――― ヒスタミンの働きを抑えて鼻水を止める
  • ④メチルエフェドリン ―――― 炎症による痛みや発熱を抑える
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正解 ②グアイフェネシン ――――― 痰(たん)の切れを良くする(去痰)
解説
グアイフェネシンは、痰の切れを良くして排出しやすくする去痰成分です。

他の選択肢の誤り:
・「デキストロメトルファン ―― 気管支を広げる」:デキストロメトルファンは、中枢神経に作用して咳を鎮める鎮咳成分(非麻薬性)であり、気管支を広げる作用ではありません。
・「アセトアミノフェン ―― ヒスタミンを抑えて鼻水を止める」:アセトアミノフェンは解熱鎮痛成分であり、ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン作用は持ちません。
・「メチルエフェドリン ―― 炎症による痛みや発熱を抑える」:メチルエフェドリンはアドレナリン作動成分であり、気管支拡張や鎮咳を目的として配合されるもので、解熱鎮痛作用はありません。
問43-1

かぜ薬に配合される「リゾチーム塩酸塩」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①鶏卵アレルギーがある人でも、安全に使用できるとされている抗炎症成分である。
  • ②気管支を拡張させる作用があるとされており、喘息の発作を鎮めるために配合されている。
  • ③鶏卵の白身から抽出された成分であり、鶏卵アレルギーの人は使用を避ける必要がある。
  • ④解熱鎮痛の作用が非常に強いため、小児への使用は禁止されているとされている。
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正解 ③鶏卵の白身から抽出された成分であり、鶏卵アレルギーの人は使用を避ける必要がある。
解説
リゾチーム塩酸塩は、鶏卵の卵白から抽出される酵素の一種で、炎症を和らげたり痰を分解したりする目的で配合されます。鶏卵由来の成分であるため、鶏卵にアレルギーのある人は使用を避ける必要があります。

他の選択肢の誤り:
・「鶏卵アレルギーがあっても安全に使用できる」:鶏卵由来の成分であるため、鶏卵アレルギーがある人にとってはアレルギー反応を起こすリスクがあり、安全に使用できるとはいえません。
・「気管支拡張作用があり喘息発作を鎮める」:リゾチーム塩酸塩にこのような気管支拡張作用はなく、喘息発作を鎮める目的で配合されるものではありません。
・「解熱鎮痛作用が非常に強く小児使用禁止」:リゾチーム塩酸塩は酵素製剤であり、強い解熱鎮痛作用を持つ成分ではありません。
問53-1

小児のかぜ薬に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①サリチル酸系(アスピリン等)は、ライ症候群のリスクがあるため、15歳未満の小児には一般的に使用されない。
  • ②小児は大人よりも代謝機能がはるかに高いため、大人用のかぜ薬を半分の量にして服用させるのが望ましいとされる。
  • ③2歳未満の乳幼児には、医師の診療を受けさせるよりも優先して、一般用かぜ薬を服用させるべきである。
  • ④小児用かぜ薬には、成分量を減らす代わりに、カフェインなどの覚醒成分が多く配合されているとされる。
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正解 ①サリチル酸系(アスピリン等)は、ライ症候群のリスクがあるため、15歳未満の小児には一般的に使用されない。
解説
ライ症候群は、水痘やインフルエンザ等のウイルス性疾患にかかっている子どもがサリチル酸系の解熱鎮痛成分を使用すると発症リスクが高まるとされる、意識障害や肝機能障害等を伴う重篤な病態です。このため、アスピリン等のサリチル酸系成分は、15歳未満の小児には一般的に使用されません。

他の選択肢の誤り:
・「小児は代謝機能が高く大人用薬を半量で服用させる」:小児は肝臓や腎臓の機能が未発達で、代謝機能はむしろ大人より低いため、大人用のかぜ薬を単純に減量して与えることは適切ではありません。
・「2歳未満は一般用かぜ薬を医師の診療より優先すべき」:実際は逆で、2歳未満の乳幼児では一般用医薬品による対処よりも、医師の診療を受けることが優先されます。
・「小児用かぜ薬にはカフェイン等の覚醒成分が多く配合」:小児用のかぜ薬は、小児への影響を考慮して成分が調整されており、覚醒成分を多く配合するようなことはありません。
問63-1

漢方処方製剤の「葛根湯(かっこんとう)」に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①体力が充実している人(実証)向けで、かぜの初期症状(寒気、肩こり等)に適している。
  • ②体力が虚弱な人(虚証)向けで、長引く微熱や寝汗がある場合に適しているとされる。
  • ③マオウ(麻黄)を含まないため、心臓病や高血圧の持病がある人でも安心して使用できる。
  • ④鎮静作用が非常に強いため、服用後の運転操作は避ける必要があるとされている。
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正解 ①体力が充実している人(実証)向けで、かぜの初期症状(寒気、肩こり等)に適している。
解説
葛根湯は、体力が充実している人(実証)向けの漢方処方製剤で、かぜのひき始めにみられる寒気や肩こり、頭痛等の初期症状に用いられます。体を温めて発汗を促す働きがあります。マオウ(麻黄)を含むため、心臓病、高血圧、排尿困難などの持病がある人は使用に注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「虚証向けで長引く微熱や寝汗に適している」:葛根湯は体力が充実している実証向けの製剤であり、体力が虚弱な人(虚証)向けの製剤ではありません。
・「マオウを含まず心臓病・高血圧の人でも安心」:葛根湯にはマオウが含まれており、心臓病や高血圧などの持病がある人は使用に注意が必要です。
・「鎮静作用が強く運転操作を避ける必要がある」:葛根湯に、運転操作を避けるべきとされるような強い鎮静作用は特筆されていません。
問73-1

かぜの症状と適した漢方薬の組み合わせとして、誤っているものはどれか。

  • ①小青竜湯(しょうせいりゅうとう) ―― 薄い水様の鼻水が出る、花粉症など
  • ②麻黄湯(まおうとう) ――――――― 体力があり、高熱が出て節々が痛むかぜの初期
  • ③香蘇散(こうそさん) ――――――― 胃腸が弱く神経質な人の、かぜの初期
  • ④銀翹散(ぎんぎょうさん) ――――― 激しい咳や痰が出て、体力が著しく消耗している時
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正解 ④銀翹散(ぎんぎょうさん) ――――― 激しい咳や痰が出て、体力が著しく消耗している時
解説
銀翹散は、のどの痛みや口渇(のどの渇き)、咳、頭痛などを伴うかぜの初期症状に用いられる漢方薬です。激しい咳や痰が出て体力が著しく消耗している場合には、麦門冬湯(ばくもんどうとう)などが適するとされ、銀翹散の適応とは異なります。

他の選択肢について(いずれも正しい組み合わせ):
・「小青竜湯 ―― 薄い水様の鼻水、花粉症など」:小青竜湯は、薄い水様の鼻水や痰を伴う症状、花粉症などに用いられる漢方薬です。
・「麻黄湯 ―― 体力があり高熱で節々が痛むかぜの初期」:麻黄湯は、体力がある人の、高熱を伴い関節や筋肉が痛むかぜの初期に用いられます。
・「香蘇散 ―― 胃腸が弱く神経質な人のかぜの初期」:香蘇散は、胃腸が弱く神経質な体質の人のかぜの初期に用いられる漢方薬です。
問83-1

かぜ薬の配合成分における相互作用や重複に関する注意点として、正しいものはどれか。

  • ①解熱鎮痛薬と併用しても、成分の働きが異なるため副作用のリスクは増えないとされている。
  • ②抗ヒスタミン成分を含むかぜ薬と、鼻炎用内服薬や乗物酔い薬の併用は避けるべきである。
  • ③かぜ薬はビタミン剤との併用が固く一切禁止されており、一緒に飲めば効果がなくなる。
  • ④漢方薬とかぜ薬の併用は、天然成分と化学成分であるため相互作用は起きないとされる。
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正解 ②抗ヒスタミン成分を含むかぜ薬と、鼻炎用内服薬や乗物酔い薬の併用は避けるべきである。
解説
鼻炎用内服薬や乗物酔い薬にも抗ヒスタミン成分や抗コリン成分が配合されていることが多く、かぜ薬と併用すると成分が重複してしまい、眠気、口渇、排尿困難などの副作用が強く現れる恐れがあります。カンゾウやマオウを含む漢方薬との併用にも同様に注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「解熱鎮痛薬併用でも副作用リスクは増えない」:かぜ薬にも解熱鎮痛成分が含まれていることが多く、別の解熱鎮痛薬と併用すると成分が重複し、副作用のリスクがむしろ高まります。
・「ビタミン剤との併用が禁止で効果がなくなる」:かぜ薬とビタミン剤の併用が一律に禁止されているという事実はなく、この記述は誤りです。
・「漢方薬は天然成分なので相互作用が起きない」:漢方薬にもマオウやカンゾウなど、かぜ薬の成分と重複し得る成分が含まれることがあり、天然成分だから相互作用が起きないというのは誤った考え方です。
問93-1

トラネキサム酸に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①体内で産生される炎症物質(プロスタグランジン)の生成を抑え、熱を下げる。
  • ②プラスミンの産生を抑制することで、喉の腫れや痛みなどの炎症を鎮める。
  • ③細菌の細胞壁を破壊することで、強い殺菌作用を示すとされている。
  • ④中枢神経に作用することで、咳中枢の興奮を鎮める働きがあるとされる。
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正解 ②プラスミンの産生を抑制することで、喉の腫れや痛みなどの炎症を鎮める。
解説
トラネキサム酸は、炎症を引き起こす一因となるプラスミンの働きを抑えることで、喉の腫れや痛みなどの炎症を鎮める抗炎症成分です。血液を溶かす働きも抑えるため、脳血栓や心筋梗塞など血栓のある人は使用に注意が必要です。

他の選択肢の誤り:
・「プロスタグランジンの生成を抑え熱を下げる」:これはアセトアミノフェンなど解熱鎮痛成分の作用機序であり、トラネキサム酸の作用ではありません。
・「細菌の細胞壁を破壊し殺菌作用を示す」:トラネキサム酸に殺菌作用はなく、あくまで炎症を鎮める抗炎症成分です。
・「中枢神経に作用し咳中枢の興奮を鎮める」:これはデキストロメトルファン等の鎮咳成分の作用機序であり、トラネキサム酸の作用ではありません。
問103-1

かぜ薬の服用時期と受診の目安について、適切な記述はどれか。

  • ①かぜ薬を服用しても症状が改善しない場合は、漫然と使用を続けず受診する。
  • ②高熱が3日以上続いても、市販のかぜ薬があれば受診する必要はない。
  • ③かぜの予防のために、症状が出る前から毎日かぜ薬を服用することが推奨される。
  • ④かぜ薬を服用して症状が治まった後も、再発防止のために1週間は飲み続ける。
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正解 ①かぜ薬を服用しても症状が改善しない場合は、漫然と使用を続けず受診する。
解説
一般用のかぜ薬は短期間の服用が原則です。服用を続けても症状が改善しない場合、単なるかぜではなく、肺炎など受診が必要な別の重篤な疾患が隠れている可能性もあるため、漫然と使用を続けず医療機関を受診することが重要です。

他の選択肢の誤り:
・「高熱が3日以上続いても市販薬があれば受診不要」:高熱が長く続く場合は、かぜ以外の病気の可能性も考えられるため、市販薬の有無にかかわらず医療機関を受診することが望ましいです。
・「予防のため症状が出る前から毎日服用」:かぜ薬は諸症状を緩和する対症療法薬であり、予防目的で症状が出る前から服用することは推奨されず、副作用リスクを高めるだけです。
・「症状が治まった後も再発防止のため1週間飲み続ける」:症状が治まれば服用を中止するのが基本であり、その後も漫然と長期間服用を続けることは副作用リスクを高めるだけで不適切です。

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