2026年版・2-1

2-1 消化器系(口腔~大腸、肝・胆・膵)の一問一答

登録販売者試験「第2章:人体の働きと医薬品」から、2-1 消化器系(口腔~大腸、肝・胆・膵)に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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アプリ形式で解く(全470問) 第2章:人体の働きと医薬品の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-1

消化管の構造と働きに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①消化管は、口腔から肛門まで続く管で、全長は約9mある。
  • ②食道は消化液を分泌し、食物を胃へ送る役割を担っている。
  • ③膵臓は消化管の一部であり、食物が直接通過する臓器である。
  • ④消化管の運動は、主に自分の意志で制御できる随意運動である。
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正解 ①消化管は、口腔から肛門まで続く管で、全長は約9mある。
解説
消化管は口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門へと続く一本の管であり、全長は成人でおよそ9mに及びます。食べたものは、この長い管を通る過程で消化・吸収され、残りが便として排出されます。

他の選択肢の誤り:
・「食道は消化液を分泌する」:食道は消化液を分泌せず、食物を滑らかに送るための粘液を分泌するのみです。
・「膵臓は消化管の一部で食物が通過する」:膵臓は消化管ではなく消化液を作る「消化腺」であり、食物が直接通過することはありません。
・「消化管の運動は随意運動」:消化管の運動は主に自律神経系に支配される不随意運動であり、自分の意志で自由に制御できるものではありません。
問22-1

胃の構造と働きに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①胃の内壁は粘膜で覆われており、表面には無数の細かいひだがある。
  • ②胃酸は非常に強い酸性であり、食物を殺菌し、腐敗を防ぐ働きがある。
  • ③ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンとなり、炭水化物を消化する。
  • ④胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に不可欠である。
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正解 ③ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンとなり、炭水化物を消化する。
解説
胃の主細胞から分泌されるペプシノーゲンは、胃酸の働きでペプシンという消化酵素に変化しますが、ペプシンが消化するのは炭水化物ではなくタンパク質です(タンパク質を分解してペプトンにします)。炭水化物の消化は、唾液や膵液に含まれるアミラーゼが担っています。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「胃の内壁には無数のひだがある」:胃の粘膜表面には多数のひだがあり、内容量に応じて胃が伸縮できる構造になっています。
・「胃酸は強酸性で殺菌・腐敗防止の働きがある」:強い酸性の胃酸は、食物とともに入り込んだ細菌を殺菌し、食物の腐敗や発酵を防ぐ役割を果たします。
・「胃粘液の成分はビタミンB12吸収に不可欠」:胃粘液に含まれる内因子と呼ばれる成分は、小腸(回腸)でのビタミンB12の吸収に必要不可欠です。
問32-1

小腸に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①十二指腸、空腸、回腸の3部分からなり、全長は6~7mである。
  • ②栄養分の吸収はほとんど行わず、主に水分の吸収を行っている。
  • ③膵管と胆管は、小腸の終わりの部分である回腸に開口している。
  • ④小腸の内壁は平滑で、表面積を小さくして食物の通過を早めている。
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正解 ①十二指腸、空腸、回腸の3部分からなり、全長は6~7mである。
解説
小腸は消化管の中で最も長い部分で、口側から十二指腸、空腸、回腸の3つに分かれ、全長は6~7mに及びます。消化された栄養分の大部分は、この小腸で吸収されます。

他の選択肢の誤り:
・「吸収はほとんど行わず主に水分を吸収」:小腸は栄養分の吸収を主に行う臓器であり、水分の吸収を主に担うのは大腸です。
・「膵管と胆管は回腸に開口」:膵管と胆管が開口するのは小腸の入り口部分にあたる十二指腸であり、回腸ではありません。
・「内壁は平滑で表面積を小さくする」:小腸の内壁には絨毛(柔突起)という無数の突起があり、表面積を大きく広げることで効率よく栄養分を吸収できる構造になっています。
問42-1

肝臓の機能として、誤っているものはどれか。

  • ①肝臓は胆汁を産生し、これを胆嚢へ送っている。
  • ②肝臓は有害物質(アルコール等)の解毒や代謝を行う。
  • ③肝臓はブドウ糖をグリコーゲンとして蓄える。
  • ④古くなった白血球を分解して尿素を生成する。
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正解 ④古くなった白血球を分解して尿素を生成する。
解説
肝臓で処理されるのは古くなった白血球ではなく赤血球です。肝臓は古くなった赤血球を壊し、そこに含まれるヘモグロビンを分解してビリルビン(胆汁色素)を生成します。一方、尿素はアミノ酸が代謝される過程で生じる有害なアンモニアを、肝臓が無害な尿素に変換することで作られるものであり、白血球の分解によって生じるものではありません。

他の選択肢について(いずれも正しい記述):
・「胆汁を産生し胆嚢へ送る」:肝臓は胆汁を作り出し、これを胆嚢へ送って濃縮・貯蔵させます。
・「有害物質の解毒・代謝を行う」:アルコールをはじめとする有害物質を分解し、無害な物質に変えて排出しやすくする働きを担っています。
・「ブドウ糖をグリコーゲンとして蓄える」:食事で摂取したブドウ糖の一部をグリコーゲンとして蓄え、必要に応じて再びブドウ糖に分解して血糖値を保つ働きをしています。
問52-1

胆嚢(たんのう)と胆汁に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①胆嚢は胆汁を産生する臓器であり、肝臓のすぐ下に位置している。
  • ②胆汁には強力な消化酵素が含まれており、脂質の分解を直接に行う。
  • ③胆汁は脂質の乳化を助け、消化吸収をより容易にする働きがある。
  • ④胆汁に含まれるビリルビンは、腸内で吸収されずに全て便として排出される。
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正解 ③胆汁は脂質の乳化を助け、消化吸収をより容易にする働きがある。
解説
胆汁に含まれる胆汁酸塩は、水に溶けにくい脂質を細かい粒子にして水になじみやすくする「乳化」を助け、膵液に含まれる消化酵素リパーゼが脂質を分解しやすい状態を作り出します。

他の選択肢の誤り:
・「胆嚢が胆汁を産生する」:胆汁を作り出すのは肝臓であり、胆嚢は肝臓で作られた胆汁を濃縮して蓄えておく役割を担っています。
・「胆汁に消化酵素が含まれ脂質を直接分解」:胆汁自体には消化酵素は含まれておらず、脂質を直接分解するのは膵液中のリパーゼです。
・「ビリルビンは全て便として排出される」:胆汁に含まれる成分(胆汁酸等)の多くは腸で再吸収されて再び肝臓に戻る「腸肝循環」という仕組みがあり、全てが便として排出されるわけではありません。
問62-1

膵臓(すいぞう)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①膵液は非常に強い酸性の液体であり、胃酸を強力に中和する働きがある。
  • ②膵臓は消化液のみを分泌しており、ホルモン分泌は一切行わない。
  • ③トリプシノーゲンは、小腸内でトリプシンという酵素になって脂質を消化する。
  • ④血糖値を調節するホルモン(インスリン、グルカゴン)を血液中に分泌する。
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正解 ④血糖値を調節するホルモン(インスリン、グルカゴン)を血液中に分泌する。
解説
膵臓は、消化液である膵液を分泌する外分泌腺としての働きと、インスリンやグルカゴンといった血糖値を調節するホルモンを血液中に直接分泌する内分泌腺としての働きを、あわせ持つ臓器です。

他の選択肢の誤り:
・「膵液は酸性で胃酸を中和する」:膵液は酸性ではなく弱アルカリ性の液体であり、胃から送られてきた酸性の内容物を中和する働きをします。
・「膵臓はホルモンを一切分泌しない」:膵臓のランゲルハンス島と呼ばれる部分からインスリンやグルカゴンといったホルモンが分泌されており、この記述は誤りです。
・「トリプシンは脂質を消化する」:トリプシノーゲンから変化したトリプシンが消化するのはタンパク質であり、脂質を消化するのは膵液に含まれるリパーゼです。
問72-1

大腸に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①盲腸、結腸、直腸からなり、消化作用はほとんど行われていない。
  • ②内壁には小腸と同様に絨毛があり、栄養分の最終的な吸収を行う。
  • ③大腸内の腸内細菌は、ビタミンCなどの水溶性ビタミンを産生する。
  • ④S状結腸に溜まった糞便が直腸へ送られると、便意が消失する。
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正解 ①盲腸、結腸、直腸からなり、消化作用はほとんど行われていない。
解説
大腸は盲腸、結腸、直腸の3つの部分からなり、消化酵素による消化作用はほとんど行われません。主な役割は、小腸で栄養分を吸収された後の内容物から水分と電解質を吸収し、糞便を形成することです。

他の選択肢の誤り:
・「絨毛があり栄養分の最終吸収を行う」:絨毛は小腸の内壁にある構造であり、大腸の内壁には絨毛はありません。
・「腸内細菌がビタミンCを産生する」:大腸内の腸内細菌が産生するのはビタミンK等の一部のビタミンB群であり、ビタミンCではありません。
・「便意が消失する」:S状結腸に溜まった糞便が直腸へ送られて直腸の壁が刺激されると、便意が消失するのではなく、むしろ便意が生じます。
問82-1

歯の構造についての説明で、正しいものはどれか。

  • ①歯の最も外側にあるエナメル質は、人体で最も硬い組織とされている。
  • ②象牙質の下にある歯髄には、血管は通っているが神経は通っていない。
  • ③歯周病は細菌感染によるものではなく、加齢による歯肉の衰えである。
  • ④歯槽骨は歯を支える骨であり、一度吸収されると再生することはない。
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正解 ①歯の最も外側にあるエナメル質は、人体で最も硬い組織とされている。
解説
歯の最も外側を覆うエナメル質は、人体の組織の中で最も硬いとされています。その内側には象牙質があり、さらに中心部には歯髄と呼ばれる、血管と神経の両方が通る組織があります。

他の選択肢の誤り:
・「歯髄には血管のみで神経は通っていない」:歯髄には血管だけでなく神経も通っており、虫歯が歯髄まで達すると強い痛みを感じるのはこのためです。
・「歯周病は細菌感染ではなく加齢による衰え」:歯周病は歯周病菌と呼ばれる細菌の感染によって歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる疾患であり、加齢のみが原因ではありません。
・「歯槽骨は一度吸収されると再生しない」:歯槽骨は歯を支える骨であり、歯周病等で吸収が進むと自然には元に戻りにくいとされていますが、症状を放置せず適切なケアを行うことが重要とされています。
問92-1

嚥下(飲み込み)の仕組みに関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①嚥下の際は、喉頭蓋が下がって気管をふさぎ、食物が食道へ送られる。
  • ②嚥下は完全に意識的な動作であり、反射によって起こることは一切ない。
  • ③食道に入った食物は、重力の働きによってのみ胃へと落下していく。
  • ④むせ(誤嚥)は、食物が食道ではなく鼻腔へ逆流することを指すものである。
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正解 ①嚥下の際は、喉頭蓋が下がって気管をふさぎ、食物が食道へ送られる。
解説
飲み込みの動作(嚥下)が起こると、喉頭蓋と呼ばれるふたのような組織が気管の入り口をふさぎ、食物が誤って気管に入ってしまう「誤嚥」を防ぎながら、食物が食道の方へと送られていきます。

他の選択肢の誤り:
・「嚥下は完全に意識的で反射は関与しない」:嚥下の一部は意識的に始まりますが、途中からは反射運動によって自動的に進行する部分があり、反射が関与しないというのは誤りです。
・「食道内は重力のみで胃へ落下」:食道では蠕動運動と呼ばれる、筋肉が波打つように収縮する動きによって食物が押し進められており、重力だけに頼っているわけではありません。
・「むせは鼻腔への逆流」:むせ(誤嚥)とは、食物や飲み物が食道ではなく誤って気管に入ってしまうことを指し、鼻腔への逆流ではありません。
問102-1

肛門と排便に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①内肛門括約筋は自分の意志で動かせるが、外肛門括約筋は無意識に動く。
  • ②静脈が細かい網目状に通っており、うっ血すると痔の原因になっている。
  • ③排便時には、腹圧を下げることによって直腸内の便を押し出している。
  • ④直腸粘膜が肛門から脱出する状態を「裂肛(切れ痔)」という状態である。
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正解 ②静脈が細かい網目状に通っており、うっ血すると痔の原因になっている。
解説
肛門の周囲には静脈が細かい網目状(静脈叢)に通っており、この部分の血流が滞ってうっ血すると、腫れやこぶを生じる痔核(いぼ痔)などの痔の原因になります。

他の選択肢の誤り:
・「内肛門括約筋は随意、外肛門括約筋は不随意」:実際は逆で、内肛門括約筋は自分の意志で動かせない不随意筋、外肛門括約筋は自分の意志で動かせる随意筋です。
・「排便時は腹圧を下げて便を押し出す」:排便時には腹圧を上げる(いきむ)ことによって直腸内の便を押し出しており、腹圧を下げるわけではありません。
・「直腸粘膜の脱出は裂肛(切れ痔)」:直腸粘膜が肛門から脱出する状態は「脱肛」と呼ばれ、裂肛(切れ痔)は肛門の皮膚が切れてしまった状態を指すため、この説明は誤りです。

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