2026年版・1-1

1-1 医薬品の本質とリスク評価の一問一答

登録販売者試験「第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識」から、1-1 医薬品の本質とリスク評価に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全470問) 第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-1

医薬品のリスク評価と健康被害に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①医薬品は高い有効性を持つため、副作用による健康被害のリスクは無視できる。
  • ②医薬品は人体にとって異物であり、有害な作用を引き起こすリスクが常にある。
  • ③一般用医薬品は作用が穏やかであるため、副作用による健康被害は発生しない。
  • ④サプリメントは食品に分類されるため、健康被害のリスクは一切存在しない。
答えと解説を見る
正解 ②医薬品は人体にとって異物であり、有害な作用を引き起こすリスクが常にある。
解説
医薬品は本来、人体にとって異物(体内で本来生成されない物質)であり、期待される有益な反応(薬効)を得る過程で、好ましくない反応(副作用)が生じる可能性を常に併せ持っています。このリスクを完全にゼロにすることはできないため、効果とリスクを比較して使用の可否を判断する考え方(リスク・ベネフィット評価)が重要になります。

他の選択肢の誤り:
・有効性が高いためリスクは無視できる:有効性の高さと安全性は別の軸であり、効果が強い医薬品ほど副作用も強く出やすい傾向があります。
・一般用医薬品は作用が穏やかで健康被害は発生しない:一般用医薬品も医薬品である以上、体質や使用方法によっては健康被害が生じ得ます。
・サプリメントは食品なのでリスクが一切ない:食品に分類されていても、過剰摂取や医薬品との相互作用により健康被害が生じることがあります。
問21-1

「健康食品」に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①法律上で「健康食品」という明確な定義があり、医薬品と同様に効果効能を標榜できる。
  • ②特定保健用食品(トクホ)は、国が審査し消費者庁長官が保健用途表示を許可した食品。
  • ③栄養機能食品は、事業者の責任において科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品である。
  • ④機能性表示食品は、国が個別に審査を行い、消費者庁長官が許可を与えた食品のことである。
答えと解説を見る
正解 ②特定保健用食品(トクホ)は、国が審査し消費者庁長官が保健用途表示を許可した食品。
解説
トクホは、個別の製品ごとに有効性や安全性について国(消費者庁)の審査を受け、許可を得たうえで特定の保健用途を表示できる食品です。「保健機能食品」という大きな枠の中で最も国の関与が強い制度です。

他の選択肢の誤り:
・健康食品の定義:法令上「健康食品」という定義はなく、医薬品のような効果効能(「〇〇が治る」等)の標榜は禁止されています。
・栄養機能食品:この選択肢の内容自体は誤りではありませんが、問われているのはトクホの記述であり、栄養機能食品は国の許可や個別審査を必要としません(規格基準を満たせば表示可能)。
・機能性表示食品:国の個別審査を受けるのではなく、事業者の責任で科学的根拠を消費者庁へ届け出る制度です。
問31-1

世界保健機関(WHO)における「医薬品の定義」についての記述で、正しいものはどれか。

  • ①疾病の診断のみに使用され、治療や予防には使用されない化学物質とされる。
  • ②疾病の治療のみに使用され、診断や予防には使用されない化学物質とされる。
  • ③疾病の予防のみに使用され、治療や診断には使用されない化学物質とされる。
  • ④疾病の診断、治療又は予防に使用される、全ての化学物質と定義されている。
答えと解説を見る
正解 ④疾病の診断、治療又は予防に使用される、全ての化学物質と定義されている。
解説
WHOは医薬品を、疾病の診断・治療・予防のいずれかの目的で使用される化学物質であり、かつ身体の機能を正常化するために使用されるものと定義しています。診断・治療・予防のうち一つだけに限定されるものではありません。

他の選択肢の誤り:
・診断のみ:治療や予防に使用される化学物質も医薬品に含まれるため、診断のみに限定するのは誤りです。
・治療のみ:診断や予防に使用される化学物質も含まれるため、治療のみに限定するのは誤りです。
・予防のみ:診断や治療に使用される化学物質も含まれるため、予防のみに限定するのは誤りです。
問41-1

一般用医薬品の役割に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①軽度な疾病に伴う症状の改善を図るために使用される。
  • ②生活習慣病の疾病に伴う症状発現の予防に寄与する。
  • ③健康状態の自己検査において、専門的な診断を確定する。
  • ④生活の質(QOL)の改善・向上に寄与するものである。
答えと解説を見る
正解 ③健康状態の自己検査において、専門的な診断を確定する。
解説
一般用検査薬などによる自己検査は、あくまで健康状態の把握や医療機関を受診する目安を得るためのものであり、疾病の診断を確定するのは医師の役割です。登録販売者を含む専門家は、検査結果を過信させず、必要に応じて受診を促す姿勢が求められます。
他の選択肢について

・軽度な疾病に伴う症状の改善:一般用医薬品の代表的な役割の一つであり、正しい記述です。
・生活習慣病の予防への寄与:軽度な体調不良や生活習慣病の一次予防の一助となる点も、一般用医薬品の役割として正しい記述です。
・QOLの改善・向上:WHOの定義に基づく一般用医薬品の役割の一つとして正しい記述です。

他の選択肢の誤り:
・軽度な症状の改善:一般用医薬品は、作用が著しくなく、使う人が自ら選んで使えるものと法律上位置づけられており、この役割はその定義そのものです。
・生活習慣病の症状発現の予防:治療だけでなく予防への寄与も役割に含まれ、生活習慣の見直しと組み合わせて用いられます。
・生活の質の改善・向上:症状を和らげて日常生活を支えることも役割とされ、健康の維持増進につながります。
問51-1

医薬品の販売における専門家の役割として、最も不適切なものはどれか。

  • ①購入者から症状等を聞き取り、医療機関の受診を勧めること(受診勧奨)。
  • ②医薬品を使用する本人が購入者と異なる場合、使用者の状況を把握するよう努めること。
  • ③購入者が希望する医薬品であれば、症状や体質を確認せず直ちに販売すること。
  • ④購入者が医薬品を適切に使用できるよう、必要な情報提供や相談応需を行うこと。
答えと解説を見る
正解 ③購入者が希望する医薬品であれば、症状や体質を確認せず直ちに販売すること。
解説
登録販売者などの専門家は、購入者が希望する医薬品であっても、その人の症状や体質、併用薬などに適しているかを確認する義務があります。適さないと判断される場合には、他の医薬品を勧めたり、販売を見合わせたり、受診勧奨を行ったりする対応が求められます。
他の選択肢について

・受診勧奨:症状から医療機関の受診が必要と判断される場合に行う、専門家の重要な役割です。
・使用者の状況把握:購入者と使用者が異なる場合でも、実際に使用する人の状態を確認することが適正な情報提供の前提となります。
・情報提供・相談応需:購入者が医薬品を適切に使用できるよう支援することは、専門家の中心的な役割です。

他の選択肢の誤り:
・受診勧奨:一般用医薬品で対処できる範囲を超えると判断したときに医療機関へつなぐことは、重症化を防ぐための専門家の責務です。
・使用者の状況把握:小児や高齢者、妊婦などでは注意すべき点が変わるため、買う人ではなく実際に使う人の状態を確かめる必要があります。
・情報提供と相談への対応:購入後に相談を受けたときに応じることも法令上求められており、販売時だけで終わるものではありません。
問61-1

医薬品のリスク区分(第1類・第2類・第3類)の分類基準として、正しいものはどれか。

  • ①医薬品の販売価格の高さのみに基づいて分類されているものとされている。
  • ②医薬品の効き目の強さ(有効性)のみに基づいて分類されるものとされる。
  • ③日常生活に支障を来す健康被害が生ずるおそれ(リスク)の程度に基づく。
  • ④医薬品の製造メーカーの規模や知名度に基づいて分類されるものとされる。
答えと解説を見る
正解 ③日常生活に支障を来す健康被害が生ずるおそれ(リスク)の程度に基づく。
解説
一般用医薬品は、効果の強さではなく安全性(リスク)の観点から3区分に分類されます。第1類は特にリスクが高く薬剤師のみが販売でき、第2類は比較的リスクが高く、第3類は比較的リスクが低い医薬品です。区分に応じて情報提供の方法(義務か努力義務か)も異なります。

他の選択肢の誤り:
・価格の高さ:リスク区分は価格とは無関係に、成分の安全性に基づいて決められます。
・効き目の強さ(有効性)のみ:有効性の強さそのものではなく、副作用等のリスクの程度が分類基準です。
・製造メーカーの規模や知名度:分類基準はあくまで成分等のリスクであり、製造者の規模とは無関係です。
問71-1

医薬品の有効性と安全性に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①新しい医薬品は、常に既存の医薬品よりも安全性が高いことが保証されている。
  • ②動物実験で安全性が確認されれば、ヒトに対する安全性も完全に保証される。
  • ③医薬品の効果(ベネフィット)と副作用のリスクは、天秤にかけて判断する必要がある。
  • ④用量を増やせば増やすほど効果は高まるだけで、安全性に影響が出ることはないとされる。
答えと解説を見る
正解 ③医薬品の効果(ベネフィット)と副作用のリスクは、天秤にかけて判断する必要がある。
解説
これをリスク・ベネフィット評価といいます。医薬品の使用の可否は、得られる効果と、生じ得る副作用のリスクを比較衡量して判断されるべきものであり、効果だけを見て安全性を無視することはできません。

他の選択肢の誤り:
・新規医薬品は常に既存薬より安全:新しい医薬品ほど使用実績が少なく、未知の副作用が明らかになる可能性があり、必ずしも既存薬より安全とは限りません。
・動物実験で安全性が完全に保証される:動物とヒトでは種差があるため、動物実験の結果だけでヒトでの安全性を完全に保証することはできません。
・用量を増やしても安全性に影響が出ない:定められた用量を超えると、毒性(副作用)のリスクが急激に高まります。
問81-1

セルフメディケーションの定義として、WHOが提唱している内容はどれか。

  • ①医師の処方した薬を、家族間の判断で分け合って使用することとされる。
  • ②自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること。
  • ③インターネット上の情報のみを信じて、独自の民間療法を行うこととされる。
  • ④高額な医療機器を購入し、自宅で高度な医療行為を行うこととされている。
答えと解説を見る
正解 ②自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること。
解説
セルフメディケーションとは、WHOが提唱する考え方で、一般用医薬品などを利用しながら自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることをいいます。登録販売者は、セルフメディケーションを適切に支援する専門家としての役割が期待されています。

他の選択肢の誤り:
・処方薬を家族で分け合う:医療用医薬品は本人の症状・体質に合わせて処方されたものであり、他人へ譲渡・共用することは不適正な使用にあたります。
・インターネット情報のみに基づく独自の民間療法:科学的根拠に基づかない自己判断は、健康被害につながるおそれがあり、セルフメディケーションの考え方とは異なります。
・高額な医療機器での高度な医療行為:高度な医療行為は医療従事者が行うべきものであり、セルフメディケーションの範囲を超えます。
問91-1

プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①薬理作用のない物質でも、期待感などにより症状の改善が見られることをいう。
  • ②有効成分を含む医薬品を服用しても、期待した効果が全く現れないことをいう。
  • ③服用した医薬品の副作用が、主作用よりも強く現れてしまう現象のことである。
  • ④アルコールと一緒に医薬品を服用すると、薬の効果が増強される現象をいう。
答えと解説を見る
正解 ①薬理作用のない物質でも、期待感などにより症状の改善が見られることをいう。
解説
プラセボ効果(偽薬効果)は、薬理作用を持たない物質(偽薬)を服用した場合でも、医薬品を使用したという安心感や期待感、条件付けなどによって、結果的に症状の変化が現れることをいいます。暗示効果や自然経過による治癒がプラセボ効果と誤認される場合もあるとされています。

他の選択肢の誤り:
・期待した効果が全く現れない:プラセボ効果は「効果が現れる」現象であり、効果が現れないことを指す言葉ではありません。
・副作用が主作用より強く現れる:これはプラセボ効果とは異なる、通常の医薬品の作用に関する話です。
・アルコールとの併用による効果増強:アルコールとの併用は効果の増強ではなく、むしろ思わぬ副作用のリスクを高めるため注意が必要とされ、プラセボ効果とは無関係です。
問101-1

一般用医薬品の添加物に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①有効成分の安定性を高める目的で配合されることがある成分である。
  • ②錠剤の形を整えたり、飲みやすくしたりする目的で配合される成分である。
  • ③添加物自体がアレルギー等の副作用の原因となることは絶対にない。
  • ④着色料や保存料、賦形剤などが添加物として用いられることがある。
答えと解説を見る
正解 ③添加物自体がアレルギー等の副作用の原因となることは絶対にない。
解説
添加物(黄色4号やカゼイン等)は、有効成分ではないものの、体質によってはアレルギー反応などの副作用を引き起こす原因となることがあります。医薬品の成分を確認する際は、有効成分だけでなく添加物の記載にも注意が必要です。
他の選択肢について

・有効成分の安定性を高める:添加物の目的の一つとして正しい記述です。
・錠剤の形を整える・飲みやすくする:賦形剤やコーティング剤などの役割として正しい記述です。
・着色料・保存料・賦形剤等の使用:一般的な添加物の例として正しい記述です。

他の選択肢の誤り:
・有効成分の安定性を高める:光や湿気による分解を抑え、表示された効果を保つために加えられるもので、正しい説明です。
・形を整え飲みやすくする:粉末をまとめて錠剤にしたり、苦味を覆って服用しやすくしたりする働きがあります。
・着色料や保存料などの使用:品質を保ち、他の製品と見分けやすくする目的で用いられ、外箱や添付文書に記載されます。

登録販売者試験の対策問題(全470問)に戻る

※本ページはアクセス解析のためCookieを利用し、その情報を外部(Google)へ送信しています。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。